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内容説明
なぜ、金田一耕助は犯人を捕まえないのか!?主演男優が綴る、金田一耕助論。
目次
1 金田一耕助解体新書(金田一耕助とは、やはりコロスなのだ;金田一耕助は、かなり育ちがいいのだ;金田一耕助は、市川崑監督なのだ;金田一耕助は、引導を渡すのだ)
2 金田一君断章(好きな台詞;金田一耕助の鞄;ラストシーン;思い出の共演者;ジープ情景;加藤武さんのこと;耕助クッキング;耕助サプライズ)
3 芝居考(台詞というのはねキミ、覚えるものじゃないよ;舞台のソデが単なる幕にしか見えないよ;光と影がドラマなのです)
著者等紹介
石坂浩二[イシザカコウジ]
1941年東京生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。1962年テレビドラマ「七人の刑事 あにおとうと」でデビュー。劇団「四季」所属を経て、映画、舞台、テレビドラマなどで幅広く活躍。公職も多く、「横浜人形の家」館長、横浜観光コンベンション・ビューローの理事長などを兼ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大泉宗一郎
3
画面の向こうで数多くの金田一耕助を目にしてきましたが、やっぱり石坂金田一が別格。それは、「金田一」に対する、キャストやスタッフの愛情の傾け方が、抜きん出て熱いものだからで、本書でもそれがよく伝わります。金田一に対する石坂氏の見解も非常に説得力があり、ナァーる程と頷ける。横溝正史の世界も全面にだしながらもそれとは他に、スクリーンから伝わるモヤモヤしていたものが輪郭を帯びた気がして、読後に『犬神家』を見たら、必ず前とは異なる感想を抱くと思う。単なる映像化作品ではない事が・・・。金田一のファンよ、読むべし! 2012/12/23
ともひろ
2
2006年版「犬神家の一族」と同時に出版された本。1976年版の時と比較して、市川崑と石坂浩二が金田一耕助をどう捉えていたのか、再発見しました。金田一を天使のような存在と捉えたことで、一連の映画のヒットがあったのだと納得しました。2015/12/07
Genei-John
2
傑作である1976年版映画に対して、いまいちの2006年版映画であるが、唯一、金田一耕助が去っていくラストシーンだけは、初期チャップリン映画を思い起こさせ気にいっている。あのラストシーンはチャップリン同様、金田一耕助も天使の一員であることを感じさせる。そのラストシーンを一連の市川崑監督金田一耕助シリーズのなかで位置づけ評し、なるほどと思う。2012/11/17
コマンドー者
1
犬神家の一族のリメイク製作時にプロモーションの一環として出された石坂氏による金田一を演じる上での様々な想いを綴ったエッセイ。撮影風景のカラー写真なども盛り込んでいる。2024/10/18
和 巳酉
1
1976年の映画は劇場では見れませんでしたが、原作を読んだ後にテレビ放送された映画を見て、あの佐清のゴムマスクと、水面からニョキッと足が生えた死体は衝撃でした。小説原作の映画を観たのも、これが初めてだったかも。金田一耕助の姿はこれで刷り込まれましたからねぇ。東宝・市川崑・石坂浩二です。それに大野雄二のテーマ曲です。キャストはいろいろ変わってましたけど、2006年の映画も良かったですよねぇ。痛快、猟奇、奇抜ではない。金田一物の胆は哀愁なのですかね。できることなら、この組み合わせで『八つ墓村』も見たかった。2015/12/03