電撃文庫<br> 悪魔の孤独と水銀糖の少女

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電撃文庫
悪魔の孤独と水銀糖の少女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048937948
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『ミミズクと夜の王』紅玉いづきが贈る、極上のファンタジー。「あなたを愛するために、ここまで来たんだもの」
 黒い海を越え、呪われた島にやってきた美しい少女、シュガーリア。今は滅びた死霊術師の忘れ形見である彼女が出会ったのは、大罪人の男、ヨクサルだった。彼は無数の罪をその身に刻み、背負う悪魔は、『孤独を力にかえる』という──。
「あんた、何様のつもりだ」
「わたしはシュガーリア。この世界で最後の……死霊術師の孫娘よ」
 愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。
 水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。

プロローグ いと長きもの、そしていと深きもの
第一章 黒い海に一艘の小舟
第二章 死者だけを友として
第三章 軽やかに死の踊る街
第四章 孤独とはなにか
第五章 死してなお生きるなら
第六章 宝石と黄金
第七章 魂の輪郭
第八章 白き聖者よ来たれり
エピローグ 少女と男

紅玉 いづき[コウギョク イヅキ]
著・文・その他

赤岸K[アカギシケー]
イラスト

内容説明

「あなたを愛するために、ここまで来たんだもの」黒い海を越え、呪われた島にやってきた美しい少女、シュガーリア。今は滅びた死霊術師の忘れ形見である彼女が出会ったのは、大罪人の男、ヨクサルだった。彼は無数の罪をその身に刻み、背負う悪魔は、『孤独を力にかえる』という―。「あんた、何様のつもりだ」「わたしはシュガーリア。この世界で最後の…死霊術師の孫娘よ」愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

76
愛を知らず無数の罪を身に刻み、悪魔を背負う男。愛しか知らない滅びた死霊術師の忘れ形見の少女。これはそんな2人の出会いから始まる物語。これは紅玉いづきにしか描けない極上にして至高の愛の物語である。きっかけは復讐のためだったとしても、2人の出会いは運命的であり必然的でもあり、そしてその愛は決して紛い物ではなく本物なのだ。読後はこれ以上ないくらいの多幸感と同時になんとも言えぬ複雑な感情も残る。愛する事。その苦しみと孤独を描いた、至高のファンタジーでした。こんなに歪で真っ直ぐな美しい物語を読めたことに感謝したい。2018/05/16

もも

71
キュイエたちの愛情やヨクサルとシュガーリアの関係など、自分の好きな要素が多かったです。なにより世界観が素敵で、思う存分この世界に浸ることが出来ました。もうちょっと物語の盛り上がりが欲しい気もしたけれど。でもラストがとってもあたたかくて、そんなこと考えられなくなるくらい心が満たされました。読んで良かったです!タイトルも素敵。2018/06/21

はつばあば

57
出版されて直ぐに購入して、直ぐ読み始めのだけど・・・何回読み直しても30頁までしか進められなくてとうとう今なんとか読了した。紅玉さんは読み友さんのレビューに魅かれてミミズクと夜の王以来電撃文庫のは読了して、とても面白い世界観とか精神感に魅かれたのだけど、これだけは・・どう言ったらいいのか・・私を待ち受ける死後の世界を表しているのじゃないかと思えるほど孤独に苛まれそうな・・心が悲鳴をあげて・・やっと・・なんとか読了した・・と言う安堵感だけで終わってしまった。感覚が老いたのだろうなぁ2019/01/17

いちろく

57
著者読み。電撃文庫では7年半ぶりの新刊。他の作品と同様に、紅玉いづきさんならではのモノが確立されている印象。ライトノベルと区別はしないけれど、世代を問わないファンタジーが好きな人に受け入れやすいレーベルの方が合っていると感じた。だからこそ、個人的に著者の作品は一般の文芸書で読みたい。2018/05/25

よっち

55
黒い海を越え呪われた悪魔の島にやってきた死霊術師の孫・シュガーリア。そんな彼女が大罪人の男・ヨクサルと出会う愛など知らない男と愛しか知らない少女の物語。可愛がってくれた大切な人たちを失い復讐を志すシュガーリアと、無数の罪をその身に刻み『孤独を力にかえる』悪魔を背負うヨクサル。最初は滅びの運命に囚われ絶望しかなかった二人が、不器用なやり取りを積み重ねていくうちに育んでいった想い、そして相手の危機に命を賭けて飛び込んでいく勇気がもたらした結末には確かな救いがあって、著者さんらしい世界観を存分に堪能できました。2018/05/11

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