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出版社内容情報
突然人類に発現した異能の力《刻印(ルーン)》によって、才能の優劣が決まる世界。
特級戦術師の偉大な父を持ちながら、生まれつき《ウィアド(能なし)》のエルヴィンは、才能ゼロの軍学校の落ちこぼれ生徒。
「エルくんは何の才能にも縛られない、スーパー自由人ってことだね」
エルヴィンは任務の途中で不思議な少女と出会い、時代のうねりに巻き込まれていく。
内容説明
突然人類に発現した異能の力“刻印”によって、才能の優劣が決まる世界。特級戦術師という偉大な父の血を引きながらも、生まれつき“ウィアド”のエルヴィンは、軍学校の落ちこぼれ生徒。そんな彼がある日、十年に一人と言われる特殊な才能を持つ幼なじみのアーデルハイトと共に極秘任務に就くことになり、旅先で新雪のように輝く白い髪をもつ不思議な少女ネージュと出会う。この二人の出会いが世界の歯車を動かし、戦乱の世に変革をもたらすことになろうとは、誰も予想していなかった―。数奇な巡り合わせから新たな歴史を刻んでいく少年少女たちを描く、魅惑の正統派戦記ファンタジー、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
28
周囲からゼロと揶揄される少年と、伝説の聖女と同じ力を持つ少女。そんな2人の出会いが運命を加速させる物語。この作品最大の魅力はなんといっても、重厚な世界観だろう。北欧神話をモチーフにした世界を舞台に、魅力的なキャラクター達が活躍する様は見ているだけでワクワクするし、何よりも面白い。ただ展開がスピーディ過ぎなのはかなりのマイナスですね。折角の世界観を味わいきれない上に、色々と中途半端なままで終わってしまうのが残念なんだよなぁ。すみ兵さんのイラストも最高&すっごく好みの作品だから、是非とも頑張って欲しい。2018/01/11
よっち
28
突然人類に発現した刻印によって才能の優劣が決まる世界。特級戦術師の父の血を引きながら刻印を持たない軍学校の落ちこぼれ・エルヴィンが優秀な幼馴染・アーデルハイトと共に極秘任務に就くファンタジー。輝く白い髪の不思議な力を持つ少女ネージュとの運命的な出会いと、同じく彼女を求めるヴァルハラ帝国の思惑。様々な出会いと想いが交錯する中、追跡から逃れようとする三人の逃避行でエルヴィンの計略が冴え渡って、王都を守るため三人がそれぞれの形で奮闘する展開とその結末はなかなか良かったです。新展開になりそうな続巻にも期待ですね。2018/01/10
nawade
9
★★★☆☆ 正統派戦記ファンタジーと銘打っているけど、異能の力での成果が大きすぎるような。でも、登場するキャラクターが皆魅力的に描けていて楽しめた。最後、護衛もなしに二人で飛び出して問題ないのか?2018/01/12
しぇん
8
学年成績二位だけたも皆が持ってる脳力を持っていないせいで落ちこぼれ扱いされている少年と救世主の症状が出会う所から始まる物語。当面の敵、帝国の何となく小物感漂っている感がありましたが、最後の最後に黒幕らしきもの達登場と、主人公の謎など続編への伏線一杯という感じですね。ヒロイン達は其々個性があって良かったです2018/01/14
真白優樹
8
―――羽ばたけ、何物にも縛られずどこまでも。異能飛び交う戦場の中に冴え渡るは策略、彼女を巡り錯綜する思惑の中で激突する者達。そう、この物語は確かな土台を持つ戦記の物語である。神話の時代が如き世界の中、姿を現す巨悪と異能と策略を用いて激突する。戦記系の物語が好きな読者様であればきっとお楽しみ頂けるのではないだろうか。それだけの力の片鱗が感じられる巻である。何物にも縛られず旅立つ少年と少女、2人の前にどこまでも広がる世界の中、待っている敵と歴史のうねりとは。始まる戦いの行方とは。 次巻も須らく期待である。2018/01/12