電撃文庫<br> 滅びの季節に“花”と“獣”は〈上〉

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電撃文庫
滅びの季節に“花”と“獣”は〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048935715
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

恋に堕ちたのは哀しき獣と聖女の心を持つ奴隷。異形なる恋物語が紡がれる。 幾多の滅びを乗り越えて栄える花の街スラガヤ。そこで人は等しく奴隷として生き、奇蹟の操り手《大獣》に仕えることが定められていた。街にあだなす鋼の虫――《天子》との戦が続くある冬に、その恋物語は花開く。
 人間を貪り食うという伝承を持ち、人々に畏怖されながら郊外の廃墟に居を構える美しき大獣、《貪食の君》。
 全身に刻まれた《銀紋》によって幼い姿のまま成長が止まり、奴隷市場で売れ残った天真爛漫な少女、クロア。
 偶然と嘘から結ばれた二人の関係は、一つ屋根の下でぎこちなく、しかし確かな情愛をもって育まれていく。愛しき日々は、やがて戦場に奇蹟を起こし……。

新 八角[アタラシ ヤスミ]
著・文・その他

フライ[フライ]
イラスト

内容説明

幾多の滅びを乗り越えて栄える花の街スラガヤ。そこで人は等しく奴隷として生き、奇蹟の操り手“大獣”に仕えることが定められていた。街にあだなす鋼の虫―“天子”との戦が続くある冬に、その恋物語は花開く。人間を貪り食うという伝承を持ち、人々に畏怖されながら郊外の廃墟に居を構える美しき大獣、“貪食の君”。全身に刻まれた“銀紋”によって幼い姿のまま成長が止まり、奴隷市場で売れ残った天真爛漫な少女、クロア。偶然と嘘から結ばれた二人の関係は、一つ屋根の下でぎこちなく、しかし確かな情愛をもって育まれていく。愛しき日々は、やがて戦場に奇蹟を起こし…。

著者等紹介

新八角[アタラシヤスミ]
第22回電撃小説大賞“銀賞”受賞作『血翼王亡命譚』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

50
これは奴隷市場で売れ残った天真爛漫な少女と、人々に畏怖される美しき獣の愛の物語。少しずつ滅びの道を歩む世界。その世界で愛を育むのは、人間を喰うとゆわれる獣と、幼い姿のまま成長が止まった少女。そんな二人の不器用でもどかしい恋模様を繊細で美しい文章で描いた今作。それは優しい嘘から始まった儚い物語であり、滅び行く世界の中で懸命に生きる二人の姿が眩しく、切なく映る物語でもある。二人の愛と奇跡を応援せずにはいられない、そう思わせてくれる素敵な1冊ですね。果たして結末はどうなるのか。下巻を早く読みたい。2018/02/11

よっち

40
滅びの危機に瀕する花の街スラガヤ。奇蹟の操り手「大獣」に仕えることが定められた奴隷の一人・クロアと、郊外の廃墟に居を構える美しき大獣「貪食の君」が一つ屋根の下でぎこちない愛を育んでいく物語。奴隷市場で売れ残ったクロアと、彼女の成長を人の姿で見守ってきた「貪食の君」。慕われていた人の姿を隠したまま同居を始めた二人の何とも不器用な距離感や大切な人たちとの関係がもどかしくもぐっと来る感じで、今に幸せを感じながらも街を守るため立ち上がるクロアたちの奮闘の結末がどんな展開に繋がるのか、下巻が早く読みたくなりました。2018/02/10

もも

36
切なく、とても美しい物語。天真爛漫な少女、クロアとそんな彼女を想う≪貪食の君≫。一つ屋根の下での2人の生活はとても幸せで、愛おしくて。だけど幸せなことだけじゃなくて、悲しいこともある。クロアはそのことに胸を痛めながらも、それでも前を向く……。 世界観が本当に素敵でした。特にクロアの、嬉しい時に花を咲かせる、というのが凄く可愛らしくて…こんな娘、みんな好きになっちゃうに決まってるよ(*^^*)いつも一生懸命で応援したくなるし。ラストの奇蹟には思わず涙が出てきました。→2018/02/16

むっきゅー

29
壮大な純愛ラブストーリー。上巻は、クロアと貪食さんの愛が育まれていく様子が、すごく丁寧に描かれていました。そして、急転直下のラストから、下巻はかなり厳しいところから盛り上がっていきそう。ところで、本作の世界観がかなり独特で、風景のイメージを掴むために読むのに時間がかかってしまった。風景のイラストがもっと欲しかった。スラガヤとか朽ち株って、どんな景色なんだろう...。クロアはちょっと周りの人達に心配をかけすぎでは。ちょっと理解し難い行動が多かったかも(四章のあたり)。乙女心は難しいなぁ。2018/02/25

nishiyan

21
人は等しく奴隷として生き、奇跡の操り手である大獣に仕えることが定められた花の街スラガヤ。人を貪り食うという伝承を持つ貪食の君と全身に刻まれた銀紋故に奴隷市場で売れ残った少女クロアの恋物語。偶然と嘘によって始まった関係はどこかぎこちなく、やがて距離が縮まっていく姿は愛おしい。貪食の君、クロアともに思い悩みながら成長するのも面白く、そこに忍び寄る街にあだなす鋼の虫「天子」の存在が物語を過酷なものへと変えていく。ディストピアの風味を漂わせながら二人の恋を応援したくなる作りはとても良い。果たして下巻はどうなるか。2021/01/21

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