- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
平凡な僕が唯一他の人と違うこと。それは人の死を予告する幻影を見る力があることだ。僕が幻影――【彼ら】について知っていることは3つ。
1、【彼ら】はやがて訪れる自らの死の瞬間を、何度も繰り返し続けている。
2、【彼ら】の姿が濃くなるほど、死の瞬間は近い。
3、【彼ら】は死の運命から絶対に逃れられない。
――これは全てを諦めていた『僕』が、死の未来を背負う『君』と出会い、運命に抗うため奔走する物語だ。
内容説明
平凡な僕が唯一他の人と違うこと。それは人の死を予告する幻影を見る力があることだ。僕が幻影―“彼ら”について知っていることは3つ。1、“彼ら”はやがて訪れる自らの死の瞬間を、何度も繰り返し続けている。2、“彼ら”の姿が濃くなるほど、死の瞬間は近い。3、“彼ら”は死の運命から絶対に逃れられない。―これは全てを諦めていた『僕』が、死の未来を背負う『君』と出会い、運命に抗うため奔走する物語だ。
著者等紹介
古宮九時[フルミヤクジ]
第20回電撃小説大賞、最終選考作『監獄学校にて門番を』(電撃文庫)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
55
人の死を予告する幻影を見る力を持つ「僕」が、1人の女性と出会い彼女と共に死の運命に抗う為奔走する物語。もうすぐ死ぬ人が見えてしまう、それはどんなに苦しい事なんだろう。そしてその中で「僕」が鈴さんと出会えたのはどれだけ幸運で素敵な事なんだろう。良いなぁ、こういう作品。人の死という重たいテーマを鈴さんの優しさや温もりがいい具合に柔らかくしてくれてる。こんなの読まされたら涙腺が緩むのも仕方がないよなぁ。トリックの方も見事で、これにも完全にしてやられました。結末も含め、とっても自分好みな素晴らしい1冊でした。2017/12/16
美葉
45
これから死ぬ人間が見える僕と、少し変わった大学生の女の子の話。ミステリーかな。予想外のラストで、すごく面白かった。もし、これから死ぬ人間が見えたら、私は助けようとするだろうか。自分が傷つくことが嫌で、何もできない気がする。そういう意味で、主人公は強いなぁと思った。2018/11/09
よっち
45
人の死を予告する幻影が見えてしまう秘密を抱え、辛い過去から学校に行けなくなってしまっていた僕。ある時死の未来を抱えている女子大生の鈴と出会い、運命に抗うために奔走する物語。事情を知って前向きに人を助けようとする鈴と、過去の失敗から慎重な僕。コンビを組んで人を救うことに手応えを感じ始めた頃に知る過去と警告、そして僕が欠落していた過去の真実に気づいた時、見えていたものもまたガラリと変わって、最後までブレない鈴がいろいろな意味で凄いなと感心もしましたけど、悲しみを乗り越えたその結末には救われるものがありました。2017/12/28
た〜
41
なるほど。だから鈴さんはあんな違和感だらけの行動を取ったのかー でも、鈴さんがヘンな人だからというのもかなり残って入るな(笑)見事に騙された面白い仕掛けだけれど、映像化不可なところが残念2018/03/05
さばかん
40
まさかあんなトリックが仕込まれてるとは思わなかったので、してやられた。2018/01/28