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出版社内容情報
実乃里が通う美大には、妖怪ばかり描くことから「妖怪画家」と呼ばれる青年がいた。無愛想で無口な彼の本業は「消し師」で、人間との共存が難しくなったアヤカシたちの悩みを解決することだというのだが――!?
内容説明
憧れだった美大に通うことになる白川実乃里。しかし実際に大学生活を送るうち、理想とはかけ離れた現実を知り、彼女は落胆する。教師からの厳しい指摘、友人の才能への劣等感―次第に自分の夢に対して迷いが生じてくる…。そんなある日、彼女は大学近くにある池で、不思議な青年と出会う。学内で「妖怪画家」と噂される彼の名は、一色真澄。その本業は、人間との共存が難しくなったアヤカシたちの悩みを解決することだというのだが―!?
著者等紹介
相原罫[アイハラケイ]
群馬県出身。東京都内の美術大学を卒業後、書店員のアルバイトを経て製本会社に就職。『アヤカシ絵師の奇妙な日常』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
40
アヤカシを絵の中に閉じ込める消師。絵を描くことだけでも凄いです。人とアヤカシと猫、とっつきにくいと思われた一色が白川によって変わっていく様・・優しいお話でした。2020/04/20
あゆみ
22
★★★★☆ 「消師に描かれたアヤカシは人間からは姿が見えなくなる。ただし、その効果は消師を始めとするアヤカシに関与する生業の人間と、その絵の正当な所有者に及ばない」 あやかし関連の小説をよく読むが、こういう設定は初めてで興味深い!優しいアヤカシばかりが登場したが、続きが出るのなら情報屋の青峰が言っていたような危険なアヤカシや退治屋が登場するような話も読んでみたい。2018/09/06
HANA
8
描くことによって妖を人から見えなくすることを仕事にした青年とその青年と出会ってそういった世界に関わっていく主人公の話。怖さよりも優しさが表に出ている話で全体的に穏やかな感じ。芸術関係の大変さもありながらそれでも好きなことに頑張ろうとする主人公が良い。2017/10/30
凍矢
7
アヤカシというので、悪いほうの想像していたのですが、全くの正反対でした。優しいというか、ほんわかするアヤカシばかりで、ほっとしました。主人公の美術に対する思いも、誠実ですし、これからも頑張ってほしいと、思います。続刊希望します。2017/10/26
あすぴよ
5
面白かった。こんな方法も素敵だな2018/05/15