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出版社内容情報
ずしりと重い音と共に城門が開ききって、キノがエルメスを押していくと、彼等が喋っているのが分かった。その声が聞こえてきた。
『情報通りです! 旅人さんが! たった今入国しました! 若いモトラド乗りで、モトラドは銀色タンクの渋い一台! 革鞄には年季が窺えて、旅の過酷さを如実に物語っている!』
彼等は喋っていた。キノとエルメスにも聞こえるくらいハッキリとした大声で。
しかし、それは隣にいる人間に向けてのではなく、全員が視線をキノ達に向けたままで――。(「有名になれる国」)他全13話収録。
内容説明
ずしりと重い音と共に城門が開ききって、キノがエルメスを押していくと、彼等が喋っているのが分かった。その声が聞こえてきた。『情報通りです!旅人さんが!たった今入国しました!若いモトラド乗りで、モトラドは銀色タンクの渋い一台!革鞄には年季が窺えて、旅の過酷さを如実に物語っている!』彼等は喋っていた。キノとエルメスにも聞こえるくらいハッキリとした大声で。しかし、それは隣にいる人間に向けてのではなく、全員が視線をキノ達に向けたままで―。(「有名になれる国」)他全13話収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
84
そのしがらみは一体いつから存在しているのでしょうか。貴女をあらゆる物から守る為でしょうか。貴女からあらゆる物を守る為でしょうか。貴女を閉じ込めるためでしょうか。貴方を逃がさない為でしょうか。貴女を追い出す為でしょうか。そのしがらみに触れた事がありますか。やわらかいのでしょうか。簡単に壊れるのでしょうか。その花は、棘は、一体誰に向いているのでしょうか。それは本当に、しがらみだったのでしょうか。光と闇、内と外、善と悪。どちらかと世界を定める事はできません。だからこそ世界は美しくなんかない。そしてそれ故に美しい2018/01/05
まりも
83
年に一度のお楽しみ。「有名になれる国」「美男美女の国」他を収録した第21弾。いやー、面白い。毎度の事ながら皮肉とコミカルのバランスが絶妙です。今回特にお気に入りなのは「満員電車が走っている国」「消えた国」「女の国」ですね。どの話もタイムリーな時事ネタを皮肉った物語となっており、面白い上にちょっと考えさせられる内容になってました。特に満員電車は他人事じゃないというか、確かにあれは刑罰の1つにしても全然通用しそうな地獄具合だよね。リク、シズ、ティー組もいつもの安定感で非常に良かった。また来年が楽しみ。2017/10/07
Tatuyuki Suzuki
48
フォトの話が良すぎます。 今回はどの話も短くて読みやすかった2017/10/19
ソラ
34
1年に1回の楽しみ。今回も良かった。白眉は師匠の過去話かな。アニメも楽しみ。前回のアニメも見たけど今回は悠木碧さんなのでより楽しみ!2017/10/07
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
33
ううむ、一年ぶりとなるとほんとなんというか…キノとエルメスに会うのが懐かしい気がする。透明ブックカバーをかける前に、表紙の裏を確認する「どこだあとがき」病が発動したが中でした。今更だが、再アニメ化おめでとうございます!!先生!!そして中身というと、ほぼキノとエルメスだったかな。師匠の話は捻ってあったなあ…。フォトとソウは少し(ちと残念)。個人的に、「消えた国」「鍵の国」「完璧な国」がよかった。もちろんリジ…「女の国」は言うまでもなく。アニメは、全話終わってからじっくり一気見(矛盾)するつもり。2017/10/11
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