内容説明
「そのプロデューサーはクソ野郎だ」レイは、因幡が“クソ野郎”だと称する人気プロデューサーが新しく手掛ける新人アイドルグループの、デビュー前合宿に参加することに。雪深い地に建てられた豪華ホテルを改装した合宿所は、吹雪により外界から閉ざされた“クローズド・サークル”と化した。アイドル候補生たちの間に流れる不穏な雰囲気の中、候補生たちにとって招かれざる客であるレイの身に危険が迫る―!(「アイドルグループ候補者殺人事件 前編・後編」)他、全7話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
53
真っ直ぐなレイがとても素敵です。風刺も混ぜながらの独特な空気感が好き2022/01/05
よっち
31
因幡が「クソ野郎」だと称する人気プロデューサーが新しく手掛ける新人アイドルグループの、デビュー前合宿に参加することになったレイ。招かれざる客であるレイの身に危険が迫る第二弾。歌手になる夢を諦めさせるお仕事、大統領選がある並行世界での盛り上げ役、魔女狩りとの対峙、レイの肖像画が描かれた経緯、アイドルグループ候補殺人事件など、7話を収録した連作短編集で、因幡ももう少し取ってくる仕事選んでやれよと突っ込みたくなるエピソードもありましたが、どんな仕事でも前向きに体当たりでこなしてゆくレイのプロ意識が印象的でした。2021/10/11
ロクシェ
16
『サモンナイトシリーズ』のキャラクターデザインとしてもおなじみ、黒星紅白先生のイラストが先、文章が後で生まれた本作。そんな背景も関係してそうな第十話の「絵から生まれたストーリー」が一番良かったです。ゲストキャラの独白から謎をひも解いていく構成は時雨沢先生の真骨頂ですね。本作はアニメ化意識で書いているらしく、読者に声優さんを予想してみてくださいとも。私の声優データベースではワン(CV:伊藤静さん)/スリー(CV:花澤香菜さん)/フォー(CV:戸松遥さん)/セブン(CV:小清水亜美さん)で脳内再生されました!2022/10/11
わたー
15
★★★★☆登録漏れ。単巻売りされていた作品をまとめたもののため既読済みではあったが、まとめて読むとまた感じ方もちがってよかった。やっぱりこの形式好きだな。2022/03/02
さな
9
すごく面白かった。1巻よりも好き。レイちゃんの明るさと元気に励まされる……。SFにミステリーにと楽しかった。特に「絵から生まれたストーリー」がお気に入り。感動作かと思いきや、ラストのオチにめちゃくちゃ笑った。そりゃ「だーっ!」と叫びたくなるね。最後のアイドル合宿の話もとても素晴らしい。最後のイラスト、感動した。とはいえ、伏線張りまくりだったので、レイちゃんの正体が気になって仕方ない。今後も楽しみです。2021/09/16