内容説明
クラスメイトと適度な距離を保ち、深く関わりすぎないよう気をつけながら日々を過ごす高校生、卯月遥臣。そんな遥臣のクラスに美しい少女、鷹宮螢が転校してきた。「ボクは、深く関わる相手は自分で選ぶことにしてる。だから、わざわざ気を遣って話しかけてこなくていいよ」螢の人を寄せつけない転校の挨拶に、遥臣はクラスの雰囲気が壊れることを不安に思い、そして期待した―。遥が人との深い繋がりを避けてきた理由とは?螢に惹かれる理由とはなんなのか。どこにでもいる普通の高校生たち、彼らが抱える秘密とは―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cham
14
本屋さんの平台にあって手に取った初読み作家さんの本。部活や恋愛といった高校生活を描くが、過去をひきずった心の闇を描いていて内容は重い。若干のミステリーっぽさもある2022/02/13
のり
7
よく分からん世界(笑) 美人じゃなかったら なんだお前は?の蛍。 七桜の存在って結局 なんなん? 長いだけで あんまり中身がない感じだと思うのは、私がおばさんだからなのか。2022/02/05
近江
1
息苦しさを伴う人間関係に対して疑問を持つ少女螢と女子(の恋愛思考)が苦手ながら特別(恋人)を求めるハル。ハルの背景にある複雑な家庭事情が物語の冒頭から透けて見えるが、一旦そのことは置いておき、螢の鋭い切り口で生徒たちの人間関係に踏み込んでいく姿、そして、ハルに寄ってきた女子生徒の調査からハル、そして螢自身の家庭環境に踏み込んでいく。話の展開のさせ方は探偵小説のようで、内容は距離感に関する青春モノ、という作品でハマる人にはハマるだろうが、設定と先が読めやすいところがあるので新鮮味は薄めかもしれない2021/10/19
まっきー
1
主人公・卯月遥臣のクラスに転校してきた美少女・鷹宮蛍。クラスの他の女子とは違う雰囲気に女子が苦手な彼との距離は近くなっていく。読了後はタイトルの意味に「なるほど」と思った。途中、主人公の態度にイライラはするが個人的に好きな作品である。2021/07/28