出版社内容情報
アジャイルとは、小さなことをしている小さなプログラミングチームの小さな問題を扱う小さなアイデアである。アジャイルとは、大きなことをしている大きなプログラミングチームの大きな問題を扱う大きなアイデアではない。
大きなことは大きなチームなんかじゃできない。小さなことをする小さなチームがいくつも集まり、コラボレーションしながら大きなことを成し遂げるのだ。
このことを、我々はあらためて認識する必要がある。
目次
第1章 アジャイル入門
第2章 アジャイルにする理由
第3章 ビジネスプラクティス
第4章 チームプラクティス
第5章 テクニカルプラクティス
第6章 アジャイルになる
第7章 クラフトマンシップ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ireadertj
4
アジャイルの基本的な考えを知るには良い本だと思った。やはり最適な粒度でユーザストーリーを作るのが一番むずかしいよなと改めて思った。プロダクトオーナー難しい。それがあってはじめてこのやり方でいける気がするけど、そこをどうするかはこれ読んだだけだとわからない。2020/12/30
mft
4
アジャイル宣言起草の場面なども語りつつ、今や好き勝手に解釈されている「アジャイル」が本来どういう意味であったかを説明する(物理的に)薄めの本。内容は結構ずっしり来る ※個人の感想です2020/10/31
kumokumot
3
アジャイルとは何であって何でないのかが端的に表されていた。"この希望の喪失がアジャイルのゴールだ。希望がプロジェクトを殺す前に、アジャイルで希望を破壊するのである"。「アジャイルの不正利用」がされている局面は身に覚えがある…2022/08/09
okhiroyuki
2
スクラムマスターがコーチングとティーチングという言葉を使っており、何それ?となったことをきっかけに読んでみた。結果、めちゃくちゃ面白かった。特にソフトウェアクラフトマンシップの部分がとても良い。いい仕事がしたいからこそ、自分のベストを尽くす。優れたプラクティスや働き方を永遠に追い求める。結局のところ、それぞれがプロとして振る舞うことが求められている。2022/09/25
monotony
2
アジャイルの哲学書。本来のアジャイルがなんであったか? それは小さなチームの小さな問題を解決するアイデア。大きなことは小さなことをする小さなチームがいくつも集まってコレボレーションしながら成し遂げる。ソフトウェア黎明期の1950年代、60年代のプログラマはそのことを直感的に理解していた。彼らは30代、40代になってプログラミングをはじめた者たちばかりだった。社会人になってから独学でプログラミングを学び、一応はこの世界で仕事している自分には心強い言葉。最近コードを書く機会が減っているのでここらで原点回帰だ。2020/10/18