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内容説明
わたくしはシャルロッテ。イングリッシュ・コッカーという中型犬で、麻雛市に暮らす来栖川家で飼われています。わたくしは、来栖川家のみなさまが大好き。中でも、長女の瑠璃子様が一番好きです。けれど、瑠璃子様はとってもアホです。もうビックリするくらいアホです。しかしそれでも、わたくしは瑠璃子様が大好きなのです。そんな愛すべき飼い主・瑠璃子様の物語、聞いていただけますでしょうか―。犬の視点で描かれる愉快でハートフルなストーリー!
著者等紹介
狩屋崎半蔵[カリヤザキハンゾウ]
静岡県富士市出身。第19回電撃小説大賞をきっかけに、『シャルのご主人さま』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃんこ
29
ほとんどが「ジャケ買い」な私ですが、これはもう、見た途端にレジへ直行‼ すぐに我が家にお招きしましたっ‼(。´艸`。) 「大好き」「大切」としながらも、ご主人である瑠璃子を「とってもアホです」と、この愛くるしい顔でのたまうシャルロッテ…‼ 序盤で、いっきに彼女のファンになりました♡ ワンちゃん目線で物語は進みますが、イジメの話やネット犯罪、家庭の問題…と、いろんな要素が詰まっています。 サラッと、気軽に読むのに適した本だと思います。 余談ですが、これ読んで、カラスに対する目線がちょっと変わりました♬2014/05/15
た〜
16
シャルロッテは飼い犬の分際でご主人さまである瑠璃子様のことを事あるごとに「アホ」と曰うのであります。でもそれはしかたのないことです。だって瑠璃子様は本当にアホなのです。それはもう、紛う事無き真実なのです。一瞬実は、と疑わされることもありましたが、やはりそれは気のせいだったようです。ところで瑠璃子様を気に入る大人たちも揃ってアホですが、色々と大丈夫なのでしょうか?2016/05/17
那由多
11
飼い主の瑠璃子を何度も「アホ」呼ばわりするシャルロッテ。確かに瑠璃子はアホだ。ビックリするくらいのアホで、オタクでチビで色々と残念な美少女だ。でもシャルロッテは、瑠璃子がとても大好き。そんなシャルロッテが語る事件は、予想外にハード。後半の展開や犯人のキャラに少々の雑さがあるが、充分満足できる作品でした。ロリコン疑惑の吉田スカイウォーカー店長、キャラ強過ぎて気に入った。人間に恋するカラス、サカキの気持ちがいちいち切なくて堪らない。そしてなによりも、シャルロッテの飼い主に向ける愛情がとても良かった。2018/02/10
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
11
飼い主・瑠璃子さま(アホの子)の日常と成長を、愛犬・シャルの視点で描いたハートフルストーリー・・・のようなを期待していたので、面白かったけど求めてたのとはなんか違うという感じでしたかね。 登場人物もアクあるの多いわりに持て余し気味だし、岡本絡みの件ばっさり切ってもっとシンプルな構成でよかったんだけどなぁ・・・。2013/08/24
nabeko
8
来栖家で飼われている犬シャルロッテ目線で書かれた物語。楽しかった!シャルロッテのご主人様瑠璃子に対する辛辣な言葉の数々に笑いました。謎解きはディナーの犬版みたいな雰囲気。ご主人様をアホ、クソチビ呼ばわり。でも口調はずっと上品であくまでご主人様大好きなのが面白い。来栖家の人々や瑠璃子のバイト先のキャラが濃くてその掛け合いと冷静なシャルロッテの目線のギャップが楽しい!瑠璃子のアホ加減とラストの『実はもしかして…』がよかった。1番好きなのは吉田スカイウォーカー店長(笑)後半の物語の展開はちょっとびっくり。2014/02/11