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内容説明
福利厚生なんてものとは無縁に思われたスルガシステムでまさかの社員旅行!行き先は熱海。温泉、宴会など、楽しいイベントを夢想して勇み立つ工兵だったが、システム開発会社の社員旅行が平穏無事に終わるわけもなく!?そんな表題作のほか、悪魔の言葉“ASAP”に苦しめられる立華と工兵を描く「もう悩まない?システムサイジング」。さらに優秀すぎる一年目・次郎丸の日常を垣間見る「インタビュー?ウィズ・ニューリクルート」、工兵の妹で元気印の誉の活躍を描く「誉=コンティンジェンシー」を収録。萌えるSE残酷物語、短編集第2弾!
著者等紹介
夏海公司[ナツミコウジ]
兵庫県出身。『葉桜が来た夏』で第14回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
朝夜
48
読了。今回は短編集ですね。社員旅行は自分の会社には無いのでどんな感じか想像しかできないのですが…会社の人間と温泉行って何が楽しいんだ?(オチツケ そしていつも以上の社長の無茶ぶりの話。ASAPは嫌な言葉ですよね-いや、自分はよく使うけど使われると嫌なこと(ry 次郎丸さんは自分が思ってた以上に完璧人間でした。工兵の鏡像とかってレベルじゃないぜ(震え声 最後は誉はバカだなぁ、な話(オイ サラッと室見さんが爆弾発言ぶちかましかけましたが…いや、まさかな…2014/02/14
よっち
43
短編集。とりあえず呪われた(?)社員旅行だったり、ASAPだったり、次郎丸縁や妹再登場だったり。社員旅行なんてあるんだと思ったら、当然のように顧客に呼び出されまくり、いなくなり過ぎなのが、まあ予想通りだったり。まあスルガシステムは社長の会社ということですね(遠い目)次郎丸の全然新卒らしさのない一日といい、妹のちょっとスーパーな感じといい、登場人物が何かみんな凄すぎて、逆にリアリティがなくなってきた感も。ちょくちょくキャラの掘り下げをしてきて、その辺が今後活かされることがあるのかなとか思ったりしました。2014/02/10
Yobata
36
なれる!SEの短編集2作目。なぜか社長のキモ入りの呪われた社員旅行,恐怖の言葉「ASAP」,優秀すぎる次郎丸縁の密着取材,工兵の妹・誉の冒険譚の4編。今回のメインは社員旅行。まず社畜ofブラック企業でも社員旅行あるんだと思ったら流石そこはスルガシステム、ただの社員旅行じゃなかったw強制退席とはスルガならではの呪いだねw梢さんずっと酔ってたねw今回は短編集でキャラの側面の話が多い。工兵のライバルのアルマダの次郎丸の話もあり。さすがチートの次郎丸は日常も凄いwASAPの社長はもう殺害したほうがいいでしょ→2013/08/10
shin
33
呪いの社員旅行、ASAP業務、こんな新人いねぇよに同意な縁の取材、妹が会社に現る短編集な10巻。気軽な中に漂う悲壮感、酒の入った梢や室見との火花散るやり取りは楽しめた。旅行でのサラリーマンの魂の叫びは心に響く。ASAPは恐ろしい言葉だなぁと。要望が積み重なる酷い状況に社長への殺意が芽生えてもおかしくないと思いつつ、三人寄れば文殊の知恵でヒントを得たり、全力尽くして潰れるのでなく死なないように受け流すような所から伝わる生々しさは印象的。妹襲来での工兵の新人っぽさが10巻目にして新鮮に感じられたお話でした。2013/08/19
ほーりえ
31
今回は短篇集。いつもの長編に比べると比較的コメディ寄りでしたが、相変わらずの精神を抉られるこの感じがたまらない。将来こういう業界で働くことになると思うと・・・ゴクリ。2013/09/06