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内容説明
女性から熱い視線を注がれる、帝国大助教授の美青年。大正ロマンを謳歌する帝都東京で、紳堂麗児は時代の先端を行く洒落た粋人でもある。だが、彼にはもう一つの側面がある。近代化が進むこの大正において、古来から伝わる知識の系譜“魔道”にも通じているというのだ。因習と近代の狭間を縦横に行き来する紳堂の下には、自然と怪異が引き寄せられる。それは美しいものあり、妖しいものあり―。待望の紳堂助教授の不可思議な事件簿、第2弾。
著者等紹介
エドワード・スミス[エドワードスミス]
第18回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞を受賞。ユーモアと夢が溢れるファンタスティックなストーリーで注目を集める。ペンネームとは違い、生粋の日本人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橘
27
面白かったです。このシリーズを読むのは久しぶりで大丈夫かな、と思いましたが引き込まれました。紳堂先生とアキヲくんの距離感が好きです。美作さんの妹・春奈さんと、アキヲの親戚の時子さんも好きでした。怪異要素はあまり無くて、もっとあっていいのに…と思いましたが。舞台となっているこの時代の新しいものと古いものが混在しているところも好きです。2016/06/30
まるぼろ
20
さて今巻から美作中尉の妹の春奈とアキヲの叔母の相沢時子が登場、前巻と比べて異能物らしさは薄れた感がありましたが、読みやすさは格段に良くなった印象を受けました。ただどちらかと言えば怪異とは無縁だった前半の二編の方が個人的には好ましく読めたな、とは思いました。前巻の沙世さんの話がとても悲しい結末だっただけに春奈の登場は嬉しかったし、良いキャラでもあったな、と。時子さん同様これからも活躍して欲しい所です。今巻で一番好きだったエピソードも「乙女の香り」でした。次巻も期待です。2016/05/31
miroku
20
魔人は巷間にあり。されど俗にあらず卑にあらず。超然とし飄々とす。 ━ 一巻目よりも練れてきた感じがする。2015/05/26
ダージリン
14
前巻の傷心のアキヲに対する紳堂先生の優しさが良い~春奈との友情も可愛い。この巻はアキヲと先生の関係性について丁寧に描かれていたので、次の巻は怪異の大盤振る舞いをお願いします(笑)。2013/08/18
マカ
11
紳堂助教授シリーズ第2弾。前作ほど怪異ではなかったかな。それもあってなのかは分からないけど前作より読みやすかった(笑)最後のエピソードはちょっとどうかと思ったけど・・・(‐∀‐;)紳堂とアキヲのあの距離感が堪らない。今後の展開が楽しみ♪2014/04/23