内容説明
口先で騙り、金も力も愛も手に入れた少年フィッツラルド。ついに王座にまで手をかけた―と確信した刹那、気まぐれな運命は彼を嘲笑う。周辺諸国の謀略に巻き込まれ、その手から王座という宝が零れ落ちたとき、少年は再び死闘の海へと乗り出すことを決意する…。複雑に絡み合った罠、信じていた人間の裏切り、そして忍び寄る暗殺の手。フィッツラルドは果たして、自らを翻弄する運命に、打ち勝つことができるのか―?痛快な時代ロマン小説。
著者等紹介
秋目人[アキメジン]
ライトノベル作家。1982年生まれ。福島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
57
騙ることで自らの運命を変えたローデン国のフィッツラルド。しかし運命の女神はそうやすやすとは微笑んではくれず、隣国の後継者争いに巻き込まれることになり・・。騙王の続編です。「騙王」を読んだのが昨年の事なので、大まかな話の筋は覚えていても細かい部分は忘れていたので「騙王」を再読したくなりました。前巻に引き続きセドリックとの喰えない会話、そして民衆への騙りが面白かったです。これはシリーズとして続くのでしょうか?できれば続編出して欲しいです!★★★★2013/05/09
アウル
13
前巻にも負けず劣らず面白い。規模が国家間にでかくなって次巻からは三つ巴になるがフィッツラルドはどのような謀を企てるのかな?楽しみ。2013/09/12
Siel Dragon
10
★★★★★★★☆☆☆ 7.5 タイトル買いした「騙王」の人の新作だ、ということで購入。そして続編であったことに愕然。シリーズ物であると気付かせぬ販売戦略は有りなのだろうか。内容は前作より更に謀略性が増し国家間の壮大な戦略図へと発展、小規模な戦闘はあるものの謀略が中心であることもこの作品群共通でいて決して退屈はさせない。田中芳樹先生の銀河英雄伝説がスペースオペラであるなら中世ファンタジーオペラといった調子で、謀略中心なのに物語のテンポもよい良作。ボクは大好きな方向性の物語なんだけどな。2013/08/25
たほいや
9
とっても邪魔っけな出る杭が木槌も金槌も時によけ時に跳ね返し出続けるお話2作目。ただし今回は横から斧に斬りつけられてはいますが…次作杭はどの様に出続けるのか。楽しみです。セドリックと王子の会話が相変わらず楽しい。2014/02/18
しぇん
9
一巻のクリオティを維持していて面白かったです。読んでる最中絶対騙されるかとすべてを疑って読んでしまいましたがw。 物語は、さらに白熱していきそうなとこで続いているので続きも楽しみです。2013/05/25