- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
成田 名璃子[ナリタ ナリコ]
著・文・その他
内容説明
昼間はOLにして鍵穴からの観察者、ミス・ブースカ。夜は街角の婚活占い師として人気の、ミス・アンジェリカ。女達の悩みのエネルギーを換金するために始めたインチキ占いだったが、いまやこの街角には、様々な悩みを抱える人々が集ってくる。恋愛相談をはじめ、結婚運や仕事運、さらには不倫関係まで悩みは尽きることがない。だがまれに一風変わった悩みを持ち込まれることがある。隣でキャンドルを売る誠司のおせっかいもあり、度々それぞれの事情に巻き込まれてしまい―。
著者等紹介
成田名璃子[ナリタナリコ]
青森県生まれ。会社員を辞め、現在はフリーのコピーライターも兼業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
124
「月だけが私のしていることを見おろしていた」の主人公が出ていたり、そこでちらっと出ていたお局さんが、この本の主人公だったり、繋がっていると嬉しくなりますよね~。自分の世界にこもりつつ、樹木を植える寄付をするために適当に占いをしている主人公。たまーに上から言葉が降りてきて、嫌々推理しながら巻き込まれていく感じです。上からってどこから占いの力が出ているかが重要なのに··。続きがあるので読みますが、さっさとハッピーエンドになって欲しいなぁと思います♡2022/05/12
相田うえお
116
★★★☆☆20048【悩み相談、ときどき、謎解き?―占い師ミス・アンジェリカのいる街角 (成田 名璃子さん)】昼間はOL田中花子、あだ名はミス・ブースカ。夜は街角の占い師ミス・アンジェリカとなり、売上金を森林保全活動に寄付。ミス・アンジェリカ、急に ふっと降りてくる言葉のおかげで高的中率!次々と彼女のところに訳ありの客が!みたいな。連続短編6本。個人的には『とんがりおもちゃ』が良かったな。ある少年が占い客として「弟を探してほしい」とやって来るんですが、よく聞くと弟とは玩具のタイガーライダーだと,さて?他。2020/04/29
えりこんぐ
58
デビュー作にちらっと登場した占い師が主人公の連作短編。1人の世界にいたいのに、キャンドルデザイナー・誠司の影響からか、客の事情に首を突っ込んでしまうヒロイン。誠司はのほほんとしてる様で掴めない男だな。初期の作品なので少しゴタついているものの、楽しく読めた。続きはどうなるのかな。【積読20】2022/03/01
ううち
36
短編の連作もので読みやすかったです。無理に周りに合わせないで生きていくのって、学生時代なんかはある意味楽なのかも。ちょっとうっとおしい隣人(何か裏がありそう?)のせいで少しづつ変化していく主人公の気持ちや行動が、ちょっとした謎解きとリンクして良かったです。続きが気になるラストでした。次巻も出ているみたいなのでチェック。2015/09/12
のほほん@灯れ松明の火
24
初読みの作家さん。スラスラと読みやすかったです。「南半球の友人」がお気に入りです。タイトルに「謎解き?」とあるので、悩み事を解決しながらの謎解きなのか…と期待しながら読んだのですが“?”の方が正解だった様です。周囲との関わりを遮断し、自分の殻に閉じこもって、殻の中から周囲を覗き観しているだけのアンジェリカこと田中花子が、セイジという青年と知り合って、占いを通して、少しずつ変わって行く様子が、じれったいやら もどかしいやらでした。その上、あんなズルイ終わり方。花子の今後が気になります!2013/04/23