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内容説明
「俺、何かに対して本気になれるのかな?」何事にも本気になりきれない高校生の高村・昴。そんな彼は一人のゲーマーに出会い、“己の本質”と真剣に向き合うことになる。将来の進路を考え決めていく友人や幼馴染み。変わっていく周囲との人間関係の中で、彼の答えはどこにあるのか―。「―敢えて問いますが、君は、ゲームが好きですか」。異色の青春“ゲーマー”小説。
著者等紹介
川上稔[カワカミミノル]
ライトノベル作家。1975年1月3日生まれ。第3回電撃小説大賞“金賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
35
野球部のレギュラーでありながら、野球に本気で打ち込めなかった高村が、シューティングゲームという初めて本気になれるものを見つけるところから始まる話。シューティングゲームのHowto本でありながら、1人の少年が物事に本気で熱中していく姿を描いた青春小説としての面白さも兼ね揃えたスゴい1冊。まるで自分がゲームをやっているかのような感覚になるので、一気にハマってしまいました。これを読んだら久々にシューティングゲームやりたくなりますね。下巻はどんなものを見せてくれるのか。次巻も楽しみです。2015/12/03
ソラ
32
ゲームが題材の小説。本気になる対象がゲームということで買っては見たもののなかなか手には取らなかった作品。思っていたよりは面白かった。普通に青春ものだった。2014/02/09
Yobata
28
野球部に所属する高村だったが、楽しくプレイできればいいと本気になる事ができなかった。そんな高村が立ち寄ったゲーセンで大連射というシューティングゲームのベリーハードを一発でクリアした竹さんのプレイを見て、ここに本気になれる場所があるのではと入り込む…。FORTHシリーズ上巻。FORTHは魔女とか機竜とかは登場しなくて現実の世界で、STGを通じて何事も本気になれない自分の悩みに直面する物語。話し手も高村一人なので、高村に対する悩みの心理描写が詳しく描かれてた。本気になれないもレギュラーとしてやれる野球に対し→2015/11/22
シュエパイ
20
野球部のレギュラーの座を勝ち得ながら、試合や勝負事に対し"本気になれない"と感じ続けた少年が、唯一みつけたかもしれない光、"本気の勝負"ができる場所。ゲーセンでのSTG。どうしたいんだろうなと、深く悩み続けるなら、きっと前に進む決断の時も強く深くなんだろうね。あぁ、それはそうと、ゆるゆるなシューターでしかない私には、本で語られる理論がなんか判りやすい感じがして楽しいな♪弾幕画面、綺麗で好きなんだけど、安置を見つける前にいつもやられるんだよなぁ、私(下調べしてけって話か)2013/09/01
チョモ
18
ゲーム好きには堪らない作品。今まで無縁だったSTGにのめり込んでいく主人公。戸惑いながらも、己の内に秘めた"本気"に気付いていく過程は、正しく青春小説。ヒロインを交えた日常編も絶妙ながら、やはり特筆すべきはゲーム描写。最終面のシーンは激アツ(>_<) そうそう、ゲーセンでクリアするとこんな感じなんだよ!って、まるで我が事の様で。「ファーストプレイ・ノーコンテニュークリア」。思いつめた様な竹さんの決意。作品全体がセピア色がかって見えるのは、業界を憂う著者の思いでしょうか。まだまだいけるぞ。頑張れ、ゲーセン!2013/05/30