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内容説明
中学一年生の司波深雪は、自分の兄が苦手だった。一体何を考えているのか分からないから。家族でありながら使用人同然の扱いを受けているにもかかわらず…全く意に介さない。兄と目が合えば、深雪の口からは、不機嫌な声が出てしまう。そんな妹に、『ガーディアン』として完璧に付き従う兄。そこには一切の油断もミスも無い。そして、一切の『感情』も。理不尽だとは分かっていても、深雪は兄に苛立ちをぶつけることしか出来なかった。自分の、ただの我が儘だと分かっていても。今とは全く異なる、達也と深雪の関係と、その心の中―。三年前、沖縄で起きた『出来事』によって、二人の心と、その運命が、大きく変わっていく。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いーたん
96
なるほどなるほど。今まで疑問だったことがこの1冊でだいたいスッキリ。 四葉家当主の真夜やその周辺の人物はきな臭くいけ好かない印象でしたが、四葉家の悲劇に端を発していたのであるなら、ガーディアンとか仕方ない部分もあるのかもしれませんね。世界情勢や四葉家の後継者問題や、いろいろな思惑や暗躍が今後も達也と深雪、周りの友人たちにどのような影響を及ぼすでしょうかね。楽しみです。2015/05/06
Susumu Miki(Dik-dik)
64
アニメでも達也が大亜連合軍を吹っ飛ばしてた場面は描かれていたわけですが、その詳細がわかる巻。ただし現在から回想している形式で書かれているため、現在側でも次巻に続く新情報が司波兄妹に叔母の真夜からもたらされます。それと四葉深夜・真夜姉妹関連の過去話。ストーリー全体から見ても、わりと重要な巻と思われます。2015/12/03
芳樹
54
【再読】表紙のまだ中学生の深雪が可愛らしいですね。さて、舞台は三年前の沖縄。今とは全く異なる兄妹の関係。どんな出来事があって、現在のような関係になったのか。深雪と達也の回想という形でそれが明らかになる、まさに「追憶編」でした。また司波達也という魔法師の本質が語られる重要な回でもあります。調整体魔法師やガーディアンの過酷な運命に戦慄。追憶編ということで深夜と真夜を襲った悲劇と、四葉家が「アンタッチャブル」になった理由も明らかに。彼らを敵に回してはいけない…。2021/04/28
Yobata
52
横浜事変後、四葉当主真夜に本邸に呼ばれた司波兄妹。そこで深雪は三年前を思い出す。兄・達也がガーディアンとして機会的に深雪を守っていた頃,達也について何も知らなかった頃の沖縄での出来事…。司波兄妹の過去編。深雪が達也にツン状態でブラコンじゃなかった頃の話で、いつもは達也視点が中心だけど、この追憶編は深雪が語り部。深雪の胸の内,そして段々と達也の神秘に惹かれていってブラコンになっていく様が面白い程描かれているw深雪が達也に“あの人”とかツン態度とってるのが超新鮮wそして呼び方が“あの人”から段々と→2013/08/26
こも 旧柏バカ一代
40
達也は分解と再構成しか使えなかったが、母親の手術により多少は他の魔法が使える魔法師になったが、ガーディアン程度にしかならなかった事が判明。更に最後の方で四葉が何故アンタッチャブルと言われてるかのエピソードが含まれてた。。キツいな、、あと七草と四葉の意外な関係と七草当主が何故サングラスなのかわかった。2020/10/22