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内容説明
1711年、彼らはついに海に出る。新大陸に向け―。それぞれの心の中に吹き荒れる風を受けて―。マイザー・アヴァーロは探求の風。セラード・クェーツは野心の風。ヴィクター・タルボットは責務の風。ベグ・ガロットは研究心の風。東郷田九郎とザンクは義侠の風。グレットとシルヴィは逃避の風。ナイルは恩義の風。チェスは他人の風に吹き流されて…。多くの錬金術師が大海原へと旅立つ中、失意のヒューイ・ラフォレットは―。『不死の酒』を巡る馬鹿騒ぎ、“始まりの物語”の結末は―。中世を舞台にした異色作第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
32
裏社会の住人達によるド派手で物騒なバカ騒ぎ物語の17冊目。マイザーやヒューイ達が不死者となるまでの過程と、ある事件を描いた過去編。エルマーの存在感スゴい。常識から大きく外れた不死者たちの過去の姿はとても興味深く、キャラによっては今までとは違った印象を抱く人もいたりして面白かったです。特にラストのエルマーはラブロじゃなくても、得体の知れない者への恐怖を覚えそうになるわ。色々と気になることは増えたし、バッカーノ2003への期待値が一気に上がる内容でした。いつ読める日が来るんだろうか。早くお願いしますよ。2016/07/07
星野流人
27
年数にして300年にも及ぶ「バッカーノ!」シリーズの根幹を描く1700年代がついに完結。後に不死者となる錬金術師たちがどのようにして船に乗り込むことになったのかを描き出す。1700年代をこうして読み終えたことで、明らかにヒューイに対する認識は変わった。エルマーという笑顔中毒者の恐ろしさも伝わってきた。全ての元凶とも言える悪意の塊の人物も……。ここから時を経て、さらに増えることとなる不死者たちのバカ騒ぎがどこに落ち着くことになるのか……気になる! 気になるぞ!2012/11/23
kei@名古屋
17
世界に絶望したヒューイ、純粋な悪意に満ちたフェルメート、笑顔中毒者のエルマー。やっぱりこの三人がラスボスではなかったのか?がこの巻の感想です。闇の中のニキ、純粋が悪夢のルネ、そして新キャラのルクレツィア。この三人の行方も気になるところですが。1935年も2003年も楽しみですが、いよいよ終盤なのでしょうが、成田先生は初の作品の完結を上手くできるのでしょうか?越佐シリーズも結局続きが出るし、このシリーズもまだまだ番外編が出そうな予感がたまらないです。結末やいかに?2011/12/13
佳蘋(よし)
16
1700年代の完結編。ヒューイがすっかりあのヒューイになりました。2000年になっても彼は相変わらずモニカを探していると思うと切ないです。フェルメートが結構あれなんだけど、エルマーが更に上に行きますね。怖い子だ。ヴィクターが可愛いよヴィクター。2013/01/02
Saiid al-Halawi
15
アドウェナ・アウィス号に乗るまでの経緯の話。メンバーはそれぞれ結構バラバラな出自だったんだなと。先楽しみすぐる2013/11/19