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内容説明
ギフテッド―それは神から与えられた頭脳を持ちながら、苦しみから逃れられない悲劇の存在を指す。世界最高峰の企業、天子峰。その幹部となるために、俺たちはある試験を経て閉鎖都市にやってきた。集まったのは天才ばかり。ただし、人権のないZランクの市民という扱いで…。勘で、必ず正解を当てることのできる小学生エル。不自然なほど完璧な才色兼備の女子高生、光明寺綾芽。そして退屈から逃れたかった俺、加納弥助。何十人といる候補生たちの中で、栄光を掴むのは誰なのか。命賭けのゲームが始まる。
著者等紹介
二丸修一[ニマルシュウイチ]
岐阜県生まれ。電撃文庫より『ギフテッド』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
52
【gift-ed】神様から特別な才能をプレゼントされた子供たち。けれど神様の才能は依怙贔屓だから、自分が欲しいと思ったものを代わりに取り上げていってしまう。平凡な日常、心からの仲間、淡い恋。ギフテッドだけに、どんなトリッキーで飛び道具な解決案を提示してくるのかと思ったら、地味に取引と裏工作の押収、そして信頼のやり取りという地味でごくごく普通の物語でした。ライトノベルというよりも企業小説という感じです。私は飛び道具的な天才が好きだけど、こういう『選べる』天才が本当に天才なのだろうなと思います。2012/04/29
アキラ@アニメと積読本を消化したい
23
上の中。この作家さんのは、名前が長い方の一巻目を読んでいたのですが、これがデビュー作とは思えないくらい面白かったです! キャラ的には、伊勢さんやエルが好きですね。設定も、僕が読んだことのないようなモノだったので、新鮮で楽しめました。主人公の性格も、僕が好きな感じの性格だったので、より楽しめました。二巻目も早めに読んでみたいですね~。では、最後に一言。伊勢さんが男前過ぎて辛い←2014/07/08
瀧ながれ
19
特別な能力や気性を持つ者の活躍で急成長を遂げる企業が、幹部候補の若者を集めて寮生活をさせる。…というあらすじを書きながら、なんとなく「バトルロワイヤル」を思い出した。殺伐さはあんな感じ。ただ、たくさんの個性的な人物(ギフテッド)を登場させながらも、描写が足りないので、どのキャラクターにも思い入れができなくて、クライマックスに感じるべきカタルシスを感じられなかったのが残念です。 2018/04/15
クロウ
18
これは……素晴らしいっ!こういうのが読みたかったんだ。一般的なものさしでは計れない特殊性を持った人間たちが集まり、脳をフル回転させて心理戦。天子峰の異常さ、主人公弥助の異常さ。際立った『どこか普通ではない感じ』にこれでもかというほど引き込まれる。だって主人公、「学校で俺は、植物を目指していた。」だもん。やべえよ。突然放り込まれた極限状態の舞台の上で踊らされる候補生たち。群集心理の利用。弥助や綾芽の過去と今。やはり頭脳戦は好きだな。天子峰の理念は帝王学というのだっけか、あまり博学ではないので分からないが。2015/03/20
alafish
13
面白い。パズル的な、解く過程を楽しむタイプの話。注意したいのは、これは頭脳戦であり心理戦ではないということだ。ロジックを組み立て、勝ちへの法則を見出す。ハラハラドキドキする要素は少ないが、天才同士が繰り出す論理的思考によって試験クリアへの道筋を模索する様子はさながらミステリのよう。ラノベでは珍しくないシニカルな主人公は、ある理由からシニカルにならざるを得ない、という主人公の性格にも理由がある点も面白い。男性キャラが多いのも好印象。2012/01/06
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