メディアワークス文庫<br> 絶望センチメンタル

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メディアワークス文庫
絶望センチメンタル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 209p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048860796
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

今日こそはアイツに復讐しよう。公園のベンチに座ってそう決意する僕の目の前に、女子高生のお姉さんが落ちてきた。アスレチックの上から。彼女は微笑んで言う。「しようぜ、復讐」見知らぬお姉さんに引きずられ、僕(=小学五年生)の奇妙な旅が始まった―。第17回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞後、第一作。可愛げのない小学生と、破天荒な女子高生。おかしな二人の小旅行を綴るメランコリック・ロードノベル。

著者等紹介

朽葉屋周太郎[クチバヤシュウタロウ]
1988年、千葉県生まれ。第17回電撃小説大賞にて“メディアワークス文庫賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dr2006

33
初読み作家「朽葉屋周太郎」。ラノベライクにすらすら読み易いけど、ストーリーはタイトル通りの「絶望」からスタートするので渋く苦い。破天荒な女子高生ナツコと背伸びする小学生トオルが公園で偶然出遭う。ある目的を有言実行するトオルの行動に付き合うナツコ、徐々にお互いの心を開き、共鳴させていく姿が微笑ましい。その流れでエンディングに起死回生を望み読み進めたが、痛々しさが余韻となった。描写は原色で鋭く、文章の切れ味も好みなので、他の作品も読んでみたい。2016/01/28

屋敷

29
世の中生きにくいことが沢山在りすぎるね。辛い世の中にこんな自分が馴染めない、という女子高生と少年の自殺旅行のお話。最後の展開は途中からなんとなく感じていたけれど少年にはあの人の分も強く生きていってほしいと強く思いました。皆さんの言う通り勢いのあるストーリーで読みやすいので時間の開いた時にでもこの二人の物語を読んでほしいなと思います。2014/10/10

いずむ

22
見くびってた。『おちゃらけ王』のイメージがあって、しかもメディアワークス文庫。「“楽しく読める”の域を出ないだろう」と甘く見てた。この無機質な重さをサラッと描く筆致に見事にハマりました。これも1つの青春小説なんだろうか。結末に向け淡々と話が進んで、本を支えるための2本と、頭を抱えるための2本。どうして人間には4本の手がないのかな。そんなコトを思った。こういう作品を読んで「あぁ…なんてことを」と嘆息してしまうあたり、自分はやっぱり、まだまだ心がオトナになってないんだなぁ。アンハッピー。ゆえに、心の糧になる。2012/02/10

ぴかりん@マヨ

20
タイトルの通り、絶望センチメンタルなお話。いじめっ子への復讐を決意した小学5年生の僕の目の前に、女子高生の少女が落ちてくる。破天荒な少女は、僕の復讐に興味を持ち、後を追う形で2人の小さな旅が始まる。大人びた風を装っても僕はやっぱり小学生だし、僕からは大人に見える女子高生も少女なワケで。それぞれに闇を抱えながらも、良いコンビだったと思う。ちょっとモヤモヤが残るけれど、私はこういうの結構好きだなー。何故か久しぶりにフリクリを見たくなった>_<2016/08/31

20
不安定なんだけれども、ポンポンと話が進んでいくから乗り切れた。「死ぬためにやること」を完遂させようとする小学生とそれを面白がりながらついていく女子高生。そんな二人のロードムービー。可愛げがない可愛げがないと何回も描写される小学生だけれども、けっこう可愛らしいと思う。このコンビ危ういけれど好きだ。2013/06/21

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