内容説明
著者は12歳で禅の道に入って小僧となり、よき師にめぐりあいながら、仏道を進む。しかし、その道は、決して平坦ではなく、睡眠時間を削りに削っての厳しい修行の日々であった。時には逃げ出したいという思いもあったという。その後、正式に、お坊さんになってからは、仏教情報センターのテレフォン相談員や、保護司、教誨師など、数々の務めを兼任している。また、NHK大河ドラマ「功名が辻」「風林火山」「篤姫」などの仏事監修・指導も行うなど、活動の幅は広い。また、氏は、自分のお寺をオープンにしており、書道や日本舞踊の教室などが開かれるなどしている。そして何といっても氏の活動の特徴は、坐禅会を無料でやっているということである。これは、氏の禅僧としてのかたい信念に基づく。本書には、こうしたこれまでの氏の歩みが率直に書かれてあり、それを通して、いかに禅の心で生きることが大切かが自然とわかる。困難な時代を乗り越えるヒント満載。
目次
第1章 つれづれなるままに(仏教はむずかしくない 失敗をしても直すことをはばからず ほか)<br/>第2章 大徳寺大仙院での小僧時代(将来の夢は「坊さんになりたい」 私が僧侶を目ざした理由 ほか)<br/>第3章 大徳僧堂での雲水時代(お釈迦様の時代に一番近い修行 修行は実感するから身につく ほか)<br/>第4章 意志あるところに必ず道はひらける(檀家寺で知った寺の現実 続けられることが才能 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凌🔥年300冊の読書家🔥
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「命の価値を見出し、自分で人生を築いていく」 「壁にぶち当たった時こそ、生きる実学が学べるチャンス」 「どんな困難んにぶち当たっても生き抜く生命力」 「仏様はどこかで見ていてくださる」 「座禅で目を開けるのは、現実を直視しろということ」 「後の人生でそのことを活かせば全て良し」 「生活に遊びがなければ心のなかに作る」 「自分に厳しくなる姿勢」 「まずは汗を出す」 2016/08/22
qwel21
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時々通っている和尚の自叙伝。普通の家庭から12歳で坊さんになった珍しいストーリー。修行中での覚悟がすごいです。2009/06/01