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たった独りの引き揚げ隊―10歳の少年、満州1000キロを征く

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  • サイズ B6判/ページ数 354p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048850421
  • NDC分類 789.2
  • Cコード C0095

内容説明

一九四五年、満州。少年はたった独りで死と隣り合わせの曠野へ踏み出した!四一連戦すべて一本勝ち。格闘技で生ける伝説となり、山下泰裕を指導するなど、日本柔道界・アマレス界にも大きな影響を与えた男・ビクトル古賀。コサックの血を引く男は「俺が人生でいちばん輝いていたのは一〇歳だった」という。個人史と昭和史、そしてコサックの時代史が重なる最後の男が命がけで運んだ、満州の失われた物語。

目次

序章
第1章 ハイラル最後の日
第2章 コサック最後の少年
第3章 ハルビンの孤独な日々
第4章 追い払われて
第5章 満州一〇〇〇キロ、独り歩き
終章 「古賀正一」から「ビクトル古賀」へ
番外編 コサックの流転、ラーパルジン一族の物語

著者等紹介

石村博子[イシムラヒロコ]
1951年北海道生まれ。ノンフィクションライター。法政大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

76
10歳の少年が、1945年8月ソ連軍が侵攻してきた内モンゴルのハイラルからハルビン、新京、奉天、錦州を経て、佐世保に辿り着いた。彼の名は古賀正一、日本の柔道界、アマレス界の指導者でサンボの神様といわれたビクトル古賀である。日本人の父と白系ロシア人の母との間に生まれ、コサックの血を受け継いで育った。引き揚げ時、日本人の集団から「ロスケ」と追い払われ、満州の曠野を左に線路、上に太陽、前方に木を見ながらの単独行。彼の生還を可能にしたのはコサックのもつ生きる知恵だった。引き揚げ者がソ連軍や地元民の襲撃など悲惨な状2016/12/30

ぶんこ

57
藤原ていさんの引き揚げの本を読んでいたので、どんな悲惨な本かと覚悟してましたが、いい意味で予想を覆させられました。そしてコサックという人々の事を知る事が出来たのも収穫でした。柳川の士族の父とコサックの母を持つビクトルが、長男という事でコサックの祖父や友人、馬たちから教えてもらっていた生きる上での智恵と精神が、ハルビンからの過酷な一人旅に大きな力となっていました。サバイバル能力というものを考えさせられます。自然に逆らわない、自然を味方にする。置き去りにした人々を恨まない。この楽天的な明るさは素晴らしい。2016/07/07

fu

30
この手の本は何冊か読んだが、引き揚げの悲壮感が漂わず、楽しげに1000キロ歩いているのはこの10歳の少年ビクトルぐらいだ。所持品もほとんどなく単独行にも関わらず。「下を向いたら元気がなくなる。大人のように死んでしまうぞ。本当の敵は銃撃でも狼でもない。焦燥と落胆に押しつぶされて生きる力をなくしてしまうことだ」コサックで鍛えられた強靭な体力と、野性的な感覚の鋭さ、思慮深さそして不屈の精神があってこそだろう。2014/11/22

megumiahuru

19
すごいのひと言。わずか10歳の少年が、軍隊や強盗や獣の跋扈する秩序なき満州の平原をひとり踏破する。家族とはぐれ、コサックとのハーフであるがゆえに、日本人の引き揚げ隊からも弾き出され、よくぞ生きた!としか言えません。 それにしても、ああいう混乱の時代には、良くも悪くも人間の本性が出てくるのですね。目を背けたくなる偏見や残忍性が見えてくる。その中で、ビクトル少年の生き抜く力のたくましさ! 人間の強さと弱さについて考えさせられました。2013/08/09

Miyoshi Hirotaka

18
ビクトル古賀はコサックにつながる母と士族の末裔の日本人の父の間に生まれた。戦前の満州は新天地を求めた日本人とスターリンの弾圧を逃れたコサックらが上手くやっていたようだ。ところがソ連参戦で一変。日露混血の少年には辛い運命が襲いかかった。引揚げ後に出会ったレスリング、柔道で格闘技の才能が開花し、サンボと出会う。サンボは明治期にロシアに伝わった柔道が形を変えた格闘技。関節技を使って相手を無力化するのはコサックの知恵と深く馴染んだ。41戦一本勝ちの偉業により「ソ連邦スポーツ英雄功労賞」を受賞。2013/01/12

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