内容説明
ここまで深く読めるとは!詩を歌い、小説に自分を重ねる子どもたち。金森学級に学ぶ文学の読み、書き入門。
目次
第1章 人間性が豊かになる詩の授業
第2章 ガキっぽい大人への共感―白いぼうし(あまんきみこ作)
第3章 喜びや幸せをもっと強くもとめる―一つの花(今西祐行作)
第4章 加害者の気持ちを想像する―ごんぎつね(新美南吉作)
第5章 人は見えなくとも支え合う―鈴(かつおきんや作)
終章 一年間の収穫
著者等紹介
金森俊朗[カナモリトシロウ]
1946年石川県能登生まれ。金沢大学教育学部卒業後、小学校勤務38年間を経て、北陸学院大学教授。いしかわ県民教育文化センター所長、日本生活教育連盟全国委員。「仲間とつながりハッピーになる」という教育思想をかかげ、人と自然に直に触れ合うさまざまな実践を試みる。80年代より本格的にいのちの教育に取り組み、日本で初めて小学生へのデス・エデュケーションを実践し、大きな注目を集める。97年、中日教育賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gram1126
2
子どもが発言する。文学作品について。子どもらしい内容が多く可愛い。日本の小学校でこんなに活発なちゃんとした発言が出来る、他ではないかと思う。素晴らしい!!★★★★2018/09/19
oko
1
国語の授業って、こんな風にできるんだ、していいんだ、と驚いた。自分が学校で受けてきた国語の授業は、どれもこの先生の授業とは似ても似つかないものだった。子どもたちとの授業を書き起こした文体なので、生き生きとした時間の流れ、子どもたちの脳内がぐるぐるしているのが感じ取れる。私が自分の教室で似たようなことをしても、子どもたちは既に固まっていて、自由な意見など言えない、書けない。そうじゃない、と学校で「教わって」いるから。理想的な書き方や、考え方を、「教わって」いるから。もったいない…なんとかしなくちゃ…2018/02/21
yumechi
1
改めて本を読む大切さを実感させてもらった本だった。私の小学校時代は、テストの点数だけ取れればいいや、っていってここまで深く読もうとしなかった…。小学生たちすげえな。2011/08/17
tomkick
1
名人教師をどう分析するか2009/12/29
永夢
0
自分の心に深く響く物語と出会うこと、そしてそれによって揺さぶられた自分の心を語ること、その言葉によって心に響かなかった物語が自分の中に入ってくること。学校で読むっていろんな世界を生んでくれるね。2013/05/20