出版社内容情報
作者は何と不可思議な短歌観を持っているのだろう。紛争の絶えない世界を背景にモノガタリのような歌集が生れた。(池田はるみ)
〈わたし〉は遍在する。それゆえ作者の歌をこの世にあらしめる。素敵なことではないか。「光射す海」を読んだ頃のリアルは、大きな物語の一章でしかなかったらしい。(松平盟子)
「ついて来ている?」と、翠香さんは振り向く。「大丈夫!」と答えながら、魅力あふれるダンジョンのような歌集を、わくわくと駆け抜けてゆく。(天野慶)
傷跡だらけの世界にも美しさを諦められないのが人間なのだとすれば、それはなんと愛すべき性であろうか。なんとうれしい性であろうか。(挿元おみそ)
【目次】
雪屋敷千紘歌集『私の知る海賊たち』夏編より「大いなる肋骨」
北極星
『私の知る海賊たち』からの抜粋 前編
王城とその周辺
『私の知る海賊たち』からの抜粋 後編
花の境界
パーフェクトワールド
内容説明
第一歌集。
目次
雪屋敷千紘歌集『私の知る海賊たち』夏編より「大いなる肋骨」
北極星
『私の知る海賊たち』からの抜粋 前編
王城とその周辺
『私の知る海賊たち』からの抜粋 後編
花の境界
パーフェクトワールド
著者等紹介
田中翠香[タナカスイカ]
1993年愛媛県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了後、現在まで医療関係機関に勤務。2020年第六六回角川短歌賞受賞。「水面」所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アイシャ
24
限られた字数で、その瞬間の感情や情景を描き出す短歌を読むと、言葉の力を感じ、とても私にはできないことだと思う。本作は、すでに物語を作った上での短歌集。本作者が、雪屋敷千紘という作家の歌集から抜粋した和歌集という虚構。土台が既に物語という不思議な世界だ。日常的なものもあれば、戦場で読んだ歌もある。時間も空間も超えて、自由な思いが強く伝わる作品だ2026/01/21
ぽん
2
冒頭部の一連は雅楽部?と就活の交差する、ちょっと独特な日常感がある。それ以降は、紛争地や命のことを詠んだ短歌たち。一人ひとりそれぞれの人生があって、名前を持った人間なのに、その全部を知ることなんかもちろんできなくて、それぞれの人生はその人の選択やあるいは国情や偶然で選ばれた結果のものなんだけど、ふとそんなことに思いを馳せる、無理やりまとめればそういう歌集2025/10/19
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