出版社内容情報
作者は何と不可思議な短歌観を持っているのだろう。紛争の絶えない世界を背景にモノガタリのような歌集が生れた。(池田はるみ)
〈わたし〉は遍在する。それゆえ作者の歌をこの世にあらしめる。素敵なことではないか。「光射す海」を読んだ頃のリアルは、大きな物語の一章でしかなかったらしい。(松平盟子)
「ついて来ている?」と、翠香さんは振り向く。「大丈夫!」と答えながら、魅力あふれるダンジョンのような歌集を、わくわくと駆け抜けてゆく。(天野慶)
傷跡だらけの世界にも美しさを諦められないのが人間なのだとすれば、それはなんと愛すべき性であろうか。なんとうれしい性であろうか。(挿元おみそ)
【目次】
雪屋敷千紘歌集『私の知る海賊たち』夏編より「大いなる肋骨」
北極星
『私の知る海賊たち』からの抜粋 前編
王城とその周辺
『私の知る海賊たち』からの抜粋 後編
花の境界
パーフェクトワールド
内容説明
第一歌集。
目次
雪屋敷千紘歌集『私の知る海賊たち』夏編より「大いなる肋骨」
北極星
『私の知る海賊たち』からの抜粋 前編
王城とその周辺
『私の知る海賊たち』からの抜粋 後編
花の境界
パーフェクトワールド
著者等紹介
田中翠香[タナカスイカ]
1993年愛媛県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了後、現在まで医療関係機関に勤務。2020年第六六回角川短歌賞受賞。「水面」所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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