出版社内容情報
前句集『瞬間』に続く第四句集。平成12年(2000年)~平成24年(2012年)に詠んだ作品をまとめる。この時期、芭蕉にゆかりの地を中心に日本のざまざまな場所を訪れ、各地の豊な自然と奥深い歴史に分け入った。その体験が本句集に反映されている、
目次
熊蝉領
二百六十二字
有頂天
生キテヰテヨカッタ
香水杓
翁に問ふ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
19
俳句結社「澤」主催の小澤實さんの句集。現在角川俳句賞の句稿作成中の私にはこの簡潔な抒情にあふれた句集が眩しいい。 ラーメンのかがやく油松の内/家内にみひらく赤子花の昼/少年の墨書の遺書や知覧春/野沢菜の短か切りなり鰹節かけ/青葉の夜煮魚の皮かがやけり/年あらたまる人類の深き智慧2024/05/03
あや
17
俳句がスランプなので再読。初読時と心に留まる句が違うのが面白い。 秋風やカレーにソースかける父/わかさぎの氷り曇れる身なりけり/花冷や都電と都電すれちがふ/欠席は林檎の摘花作業のため2025/11/23




