内容説明
貧しさにも、孤独にも、少年は屈しなかった。悔しさに涙し、道に迷っても、毎日を精いっぱい生きた。みじめだけど必死って、カッコイイ―まっすぐで我武者羅な生き様を描いた、心震えるヒューマンドキュメント。
目次
決起
孤独
愚直
挫折
感謝
武田幸三からのメッセージ
著者等紹介
森沢明夫[モリサワアキオ]
エッセイスト、ノンフィクションライター。1969年、千葉県生まれ。早稲田大学卒。20代の多くを野宿放浪に費やしつつ、ボクシングジムにも通う。学生時代から雑誌の編集に携わり、出版社勤務などを経て文筆家に。ライフワークとして、日本の海岸線を一本の線で繋ぐ旅をルポしている。その旅の様子は月刊誌「オーシャンライフ」に『渚の旅人』として連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiyoboo
23
武田幸三さんをご存知ですか?元キックボクサーで総合格闘技K-1の舞台にも何度か登場したローキックが得意技の派手さはないが本場仕込みのスタイルでストイックなファイター。この人の生き方を森沢明夫さんが「くつの裏のゴミ」まで調べ上げ、リアルなドキュメンタリーな作品に仕上げている。練習や試合では死ぬ気で集中する武田がオフにはすごくチャーミングになる。読んでいると臨場感がつそういえば初めて読んだ「ミーコの宝物」でも深いところまで書いていたなと思い出した。また、森沢さんの新たな一面を見た。2015/08/05
ランフランコ
5
左目見えなかったんですね。全く知らなかった。当時は直線的なファイトスタイルだなと思った記憶がありますが、そういう理由もあったんでしょうね。武田幸三にはサムライとか武士と言った表現が良く似合う。ライターに対していいも悪いもすべてをさらけ出す潔さ。愚直で不器用。大言壮語はない。そして失神するまで行う練習のすさまじさが彼をサムライに昇華させている。でも私生活の彼はちょっぴりお茶目である。2023/05/22
そばぼうろ
4
伊坂氏のエッセイで、この本を知ったけれど、武田幸三選手めちゃくちゃカッコいい生き方をしていると思った。私も触発されて頑張ろう。2016/03/23