何をやっても癒されない

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048838238
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0095

内容説明

心という不思議―空虚な日々を生きているのはわたしだけではありません。ふと軽やかな風が吹く、わたしのユートピアが見えてくる。ポスト癒しブームの心を再構築。

目次

プロローグ なぜ大人になれない親が増えているのか
心のクリニック(心の病の始まりには;心の闇に踏みわけ入れば;癒されない精神科医のわたし)
顔面考(精神医学と観相学;美人という非日常;空虚な顔;奥行きのない顔;セックス中の顔)
現代を考える(自殺とは、手段なのか目的なのか;なぜクローン人間は胡散臭い存在と感じられるのか?)
エピローグ 日本人の心はどこへ向かおうとしているのか

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年、京都府生まれ。日本医科大学卒業。医学博士。産婦人科医として大学病院に6年間勤務の後、精神科医へと転ずる。現在、都立松沢病院医長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

53
著者名と「何をやっても癒されない」という題名に惹かれ購入。「癒されない精神科医のわたし」の冒頭で、「相手が喋っている途中で話を打ち切るのは、至難の業である。気分を害することのないように、あるいは心残りをさせないように、円満に話し合いを終えることが自在に出来るようになったら、これこそが会話のマエストロといえる」と。まったく同感。大学医局の頃の話。精神病院の当直室には西村寿行やゴルゴ13などが「やたらと積んである。要するに、当直のときまで小難しい本なんて読みたくないということらしい」と。これって、わかるねぇ。2020/01/06

mint

9
ふと、我々の生きる日々にひそむ奇妙な心の動き。異質さはどこから忍び込み、共存するのだろうか…エッセイ風に綴られる視点の様々。 独壇場はラスト、自殺やクローン人間への考察は本職ならではで最も面白い。病理学的な記述を現代の言語とリアルに置き換えて言及するのが上手く、人間の「ただそれだけで奇妙」の肯定、距離感、観察眼、とても好き。鬱々としたスタイルも含めはまってしまう。2022/02/28

入江大和

6
春日先生のちょっと不思議で、怪しくて、でも真面目な日常を垣間見るエッセイ集。あ、これを書いている時の先生は怒っているなとか、落ち込んでいるなとか、人間不信だなとか少し思えるのがちょっと嬉しい(って変かな?)。そうそう、何をやったって簡単には癒されないよね。2026/05/09

めん

4
週刊誌に連載していたエッセイなどをまとめた本。スルーできなかったのは「治りにくい風邪の正体?」のエピソード。自分の感情や気持を言葉にしなければ、客観視できず、不安感や抑うつ感などは、心が感じ取ることを拒むことがある。言葉と結びつかなかった調子の悪さ=精神症状を「治りにくい風邪」と認識してしますような雑駁さによって、心は成り立っている。・・・一般人としては、抑うつ気分を自覚してしまうと、それに囚われて抜け出せなくなるのではとの怖さがある。精神科医としては、早期発見し、早期治療へと考えるのか。図書館で借りた。2011/11/08

共食い整備

3
色々な雑誌に書かれたものをまとめたもの 些細なことから精神病患者を理解するよすがにしていく 色鉛筆、桂馬、首だし看板、タバコ煎餅など 優しい口調は詩的なものに感じる星52025/12/24

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