内容説明
刃物や拳銃で人質の生命を楯にして篭城する立てこもり犯に対し、一瞬のスキを突いて飛びかかり、人質を救出する。身代金誘拐、企業恐喝、立てこもり、ハイジャック…。「現場では木になり、石になり切れ!」現実に存在する警視庁捜査一課の“秘密部隊”の全容がはじめて明らかに。
目次
身代金授受現場(昭和六十一年、本間裕士ちゃん誘拐事件)
逆探知(平成三年、富士銀行員誘拐事件)
誘拐犯との心理戦
消費者一億人を人質にとる犯罪―企業恐喝
刑事警察の特殊部隊
なぜ、人質は射殺されたのか(昭和六十二年、八大産業社長宅立てこもり事件)
殉職と隣り合わせの救出作戦(平成四年、横浜、町田の警官殺傷犯民家立てこもり事件)
特殊班の知られざる技術
SITとSAT―ハイジャック事件
特務ファイル1―特命・教祖逮捕(オウム・麻原逮捕その瞬間)
特務ファイル2―逃走の元刑事を確保せよ(広域指定118号事件)
教訓は生きているか
著者等紹介
毛利文彦[モウリフミヒコ]
昭和38年、静岡県生まれ。警察問題や司法問題などを中心に取材活動を展開している
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感想・レビュー
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Mik.Vicky
8
誘拐・企業恐喝・立てこもり等の特殊犯罪に対応するプロ集団についての話。3~40年前の私の子ども時代には、太陽にほえろとか、西部警察とか大都会とか、泥臭い刑事ドラマが結構人気だったように思うが、当時のドラマを思い出しながら読んだ。警察組織の内部関係とか人間関係とかセクショナリズムとかも細かく記述されており、興味を持って読み進めることができた。2016/09/25
ごへいもち
6
けっこう面白かった。よくここまで話を聞けたもんだなぁ2010/07/25
Shinichi Motoyama
1
警察小説マニアならば必読ですね。SITとSATの違いのおさらい。おまけに海保のSSTまで!豊富な警察隠語。実犯罪捜査の強烈なリアリティー。マニアならば押さえるべきですね。2013/12/16
Sting
1
ノンフィクションのルポは、まぁ社会勉強にはなるだろうけど、読んで面白いもんじゃないだろうなァ。 ……という僕の固定概念を破壊した本。凄くハラハラした。細かいけれども非常に読みやすく、筆力の凄さに脱帽。
ヨケシ
0
190012019/01/05