出版社内容情報
指紋のわずか1センチ四方に隠された犯罪の心理。指紋捜査の第一線で活躍したある天才鑑識官の人生から日本の大事件の裏側を見つめる迫真のノンフェクション。指紋には人間の何が秘められているのかを探る。
内容説明
犯罪現場に残された指紋と格闘した30年。世界一の指紋捜査と指紋鑑定のスペシャリストである一人の男の衝撃ドキュメント。
目次
序章 指紋の神様
第1章 油断―つい指紋を残してしまう人間
第2章 挫折―刑事課から鑑識へ
第3章 隆線―最初の三億円事件での無念
第4章 着眼―隠れた指紋を見つけ出す
第5章 偽装―犯人との知恵比べ
第6章 報恩―フィリピンでの陣頭指揮
第7章 執念―一八年目の敵討ち‐二度目の三億円事件
第8章 研鑽―巧妙化する犯罪に立ち向かう
終章 自宅風呂場での実験
著者等紹介
堀ノ内雅一[ホリノウチマサカズ]
1958年(昭和33年)北九州市小倉生まれ。ノンフィクションライターとして、「女性自身」誌の人物ドキュメント・コーナー“シリーズ人間”はじめ、生活人の視点でさまざまな社会現象・事件の中に息づく人物にスポットを当て取材を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
貧家ピー
1
3億円事件、よど号、オウム、日本の大事件捜査には、塚本宇兵がいた。塚本宇兵のドラマを描く。2010/04/17
Shinichi Motoyama
1
人を捜査する捜査一課と物(指紋)を捜査する鑑識指紋班、被疑者の自白が最高の証拠としていた捜査一課とのせめぎ合いもが面白かった。指紋捜査官塚本氏が一生の悔いと言う府中三億円事件では、捜査方針が刑事の読みやカンに拘り、指紋捜査を重要視しなかった。事実、改造白バイを塗装した際に残った指紋も軽んじ、事件5日後に自殺した親が現役白バイ警官の少年Aの指紋すら採取していない。当時警察内で鑑識課の発言力が強ければ三億円事件に関連する都市伝説など生まれなかったのかもしれない?2013/12/06
あす
0
ノンフィクション。