内容説明
伊達政宗・幕府・宣教師、それぞれの思惑を背負ってヨーロッパへ旅立った支倉常長。400年の時を超えて、謎に満ちた使節団の全貌に迫る。
目次
ハポン姓の町コリア・デル・リオ
日本に到来した大航海時代の波
フライ・ルイス・ソテロ神父と伊達政宗
船出前夜
万里の波濤を越えて
栄華の町セビーリャ
首都マドリッド
ドン・フィリッポ・フランシスコ・ハセクラ
遙かなるローマへ
地中海の船旅〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qs
1
世界の地理がよく解らないので、地図とグーグルを見ながら読んだので、時間がかかったけどなかなか面白かったです。きっかけは新聞記事、震災で壊滅的な被害を受けた石巻、その港から400年前にヨーロッパに渡った人達がいたこと、その2年前にも地震があったらしい。それにしても、当時の侍は何処に行っても立派だったんだろうな。次は支倉使節団より30年前の少年達の事が書いてある本を読みます。2013/03/28
pepe
0
伊達政宗からの密命を受けて、スペインのフェリペ3世やローマカトリック法王との外交のために派遣された支倉常長一行の行程。あまりに遠い国の中で、支倉自身もカトリックの洗礼を受け、スペインやメキシコにとどまる仲間もでる。鎖国直前の幕府と東北の野望の中で翻弄されたとみることもできる。想像も多いが、著者の丹念な研究の上に本書があるのだろう。2020/07/12