内容説明
きのうの「好き」と、きょうの「好き」。読むこと、詠むこと、口ずさむこと。言葉を観察し、発見する最新エッセイ集。
目次
ダンボの耳から(トカ弁―婉曲表現の現在;超むかつく―言葉の激辛ブーム;彼氏とカレシ―どっちが本命?;面と向かって―パソコン通信というコミュニケーション ほか)
言葉の味(啄木の無意識の力;啄木の冷めた部分―百首選を終えて;虐げる感覚;白鳥の一首 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙新潮部
56
「ダンボの耳から」と「言葉の味」の2部から成っています。「ダンボ…」は言葉の使い方に関して思う所を鋭い角度から切り取っています。さすがに言葉への感性が光ります。「言葉の…」は古今東西の和歌、短歌の中で万智さんが好きなものを取り上げて解説しています。2024/03/27
とろめし
3
俵万智さんの短歌はもちろん素敵なんですが、解説もすごくいい。なんでだろう、と思っていたけれど、人よりも先に言葉を愛してるんだろうなーと勝手に思う。言葉への興味が深い。だから人にも興味がわく。この言葉いい、この感情をよく表している、素敵ってことが伝わってきて読んでいて気分がよい。俵さんだけじゃなく、他の方の言葉も好きになれる。2019/02/07
(*´ `*)
2
この手の話が好き。「ダンボの耳から」は、変わりゆく言葉の世界。「言葉の味」は、言葉のチョイス、言葉のレイアウトの趣向で31音の言葉の花を咲かせる世界。日本語を虫眼鏡で覗くような作業をしたダンボの耳からも、20年以上前のもので、すでに懐かしさの中にあったりする。それでもとても面白かった。2023/08/04
Miho☆
2
〈図書館〉前半は言葉に視点を置いたエッセイ。どんなに素敵な男性でも言葉遣いにがっかりしてしまったり…というエピソードが面白かった^^ 後半は短歌や和歌を紹介していて、寺山修司についての話が興味深かったです。2016/05/31
雲國斎
1
俵さんのエッセイ。歌人の感性に感心する。2001/09/27
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