出版社内容情報
日おもての日裏の時雨比べかな自由詩、定型詩、小説などあらゆるジャンルを横断する詩人による、新しい叙情の可能性を切り拓く第9句集。10年間の集大成となる609句は、浩瀚な古典の世界を基調に日本語の豊かさ、深さを重層的に味わえる。
高橋 睦郎[タカハシ ムツオ]
1937年、北九州に生まれ育つ。福岡教育大学国語国文学専攻。卒業後上京して広く学芸の諸先輩に学ぶ。少年時代から自由詩、短歌、俳句、散文を併行試作。小説、オペラ台本、新作能、新作狂言、新作浄瑠璃などを加えつつ現在に至る。詩集26冊、歌集8冊、句集8冊のほか著書多数。近年は古典文芸・伝統芸能の読み直しを続ける。俳句関連書に句集『花行』『賚』『遊行』『百枕』など。近著に詩集『何處へ』、歌集『待たな終末』、評論『詩心二千年――スサノヲから3・11へ』『和音羅読――詩人が読むラテン文学』など。
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