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財務省の階段

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048742344
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

将来を嘱望された財務省の若手官僚が自殺を図った。遺されたノートには、昭和初期の経済政策が克明に綴られていた。彼は何を伝えたかったのか?ノートの謎を解こうと、財務省の地下室に向かった上司が見た日本の暗部とは…。政策の検証を許さなかったこの国に未来はあるのか?財務省のほか、国会議事堂、日本銀行、マスコミ、金融市場を舞台に、日本経済の裏側に巣喰う禍々しいものの正体に迫る、連作小説集。

著者等紹介

幸田真音[コウダマイン]
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社で、債券ディーラーなどを経て、95年『小説ヘッジファンド』で作家に。2000年に発表した『日本国債』は日本の財政問題に警鐘を鳴らした作品としてベストセラーになり、多くの海外メディアからも注目を浴びた。テレビやラジオでも活躍。前政府税制調査会、財務省・財政制度等審議会、国土交通省・交通政策審議会の各委員など公職も歴任。2010年よりNHK経営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

48
経済ホラー短編集。オチの分かりにくさや、各話の繋がりなど今一つ面白味に欠けるものの、題材となる日銀、財務省、国会などでの言い伝え、怪奇現象などいかにもありそうな感じで面白い。2019/10/27

らむり

48
経済ホラーっていう、珍しいジャンルの短編集なのですが、ガチガチの経済の話でもなく、別に経済がテーマじゃなくてもいいような怖さが多かった気がします。物語自体は面白かったです。2014/07/07

R

26
経済風味のホラー小説でした。てっきり真面目な経済小説だと早合点してしまったので、もっとわかりやすく「財務省の怪談」としておいてくれたらよかったのにと思ってしまった。ショートショートのような短編をいくつか編んだ内容で、経済に関わる話を交えるものの、その実、日銀や財務省で起きた不思議な話し集といったところで、経済が怖いからホラーという内容ではありませんでした。それにしても、誰かが死ぬと下げ止まるという相場観は、言い得て妙でした。2014/09/25

ミスターテリ―(飛雲)

16
経済小説を読みたいと思って幸田先生の本を手にとった。6つの短編で、題名から財務省の組織や役割などからの話が読めると思っていたが、いつものト―ンと全く違ってビックリ、どうやら階段ではなくて怪談らしい、意図的ではあると思うが再販するときには是非とも熱心な作者のファンのためにも怪談でお願いしたい。それがわかって読むと、政治、経済、金融などの現場で実際に噂されるホラ―話を集めていて、学校の怪談の、美術室の幽霊やトイレの花子さん感覚でおもしろく読めた。けれどもやはり怪談ではなく現存する怪物や妖怪を描いてもらいたい。2019/11/29

sayan

11
短編シリーズかなと思ったが、随分異なった。あとがきにあるように、経済ホラーとのこと。世にも奇妙な物語路線か?にしても、ちょっと無理がある設定が散見され消化不良だった。次回策に期待!2017/07/15

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