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無名騎手

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048742283
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

激しい競争、故障との闘いのなか、戦線から脱落してゆく無名騎手たち。女騎手・夏海は、上がらぬ戦績に焦っていた。そんな折、自殺した先輩騎手の遺品整理に訪れた夏海は、かすかな異変に気づく。この騎手は本当に自殺をしたのだろうか?同じ頃、あるスポーツ新聞社で起こるはずのない誤植事件が。自殺した騎手の名が、勝利騎手として掲載されたのだ。そして、競馬界の闇に迫る夏海を阻む者が。勝つのは、俺だ―。勝利への意地と、痛切な叫び。新鋭による競馬サスペンスミステリー。

著者等紹介

蓮見恭子[ハスミキョウコ]
1965年大阪府堺市生まれ。大阪芸術大学美術学科卒。『女騎手』で、第30回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞。競馬ミステリーを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Chiyoka

12
一応、地方競馬のトレセン風景を知っているので興味深く読めた。先日、若い騎手の人が自ら命を断ったらしい。小説内の騎手の苦悩がリアルで、自分が知っている若手騎手の子たちも頑張って乗り越えて欲しいと願う。2022/12/26

nyanco

9
『女騎手』の続編。騎手・厩舎・調教師…といった競馬界の裏側からの視線で描かれる物語。非常に興味深く面白いです。前作でも感じたのですが、ミステリーがなくても充分に面白い作品を書ける方だと思います。というよりも、女騎手の成長譚としてだけのほうがスッキリする気もします。今回は競馬新聞や印刷業界の話も面白かった。翔子もキャラクターとして魅力的、やっぱり蓮水さんはお仕事小説をかかれても充分に魅力的な作品を書かれる方と感じました。続→2011/10/16

たこやき

9
騎手としてレースに参加すること。そして、勝利をあげること。騎乗馬が集まらない主人公・夏海、疑惑の中心にいる元騎手・加賀などを通してその執念、思いが感じられる。前作とも共通したこのテーマというのは、上手く描かれていると思う。ただし、トリックは思い切り無理がある。確かに、夏海や関係者は、スター騎手ではない。競馬界が村社会なのも事実。でも、年間、数人しか騎手になれず、しかもネットなどが発達した時代、これは無理。もし、舞台となる時代が20年前、30年前ならまだしも……。そこは、マイナス評価としたい。2011/10/01

イケダ5→1

7
若手騎手しかも女性騎手目線の小説。しかも、職業小説だと思っていたら、推理小説でもあった。しかし、オチがちょっと無理っぽいような気もするけどどうなんでしょうか?確かに騎手は小さい人は小さいですけどね。。。本当の騎手に読んで感想を聞きたいところ。 同じ作家さんでもう1冊(そちらが時系列的には先?)あるようなので、読んで見たいと思いました。2011/11/30

むつぞー

6
『女騎手』に続く2作目。 前作より読みやすい気がします。この前作があるから夏海が探偵する事に違和感を感じなかったのかもしれませんが、養成学校を同じく首席で卒業した者としての想いとかも、強く感じる分、納得できたのかもしれません。 馬が好きだけではやっていけない競馬界の問題も描き出しています。 だからこそできれば彼女にレースでも頑張っていただきたいのだけど、残念ながら本職・競馬の方がなかなか上手くいかないのよね。 レースは騎手が乗りたいからって乗れるわけじゃないしな~。 2011/09/01

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