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カドカワ銀のさじシリーズ
ラストラン

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  • サイズ A5判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048741637
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0093

内容説明

「残された人生でやっておきたいこと」七十四歳のイコさんの場合それは、バイク・ツーリングだった。目的地は、五歳で死別した母の生家。東京から岡山まで、往復1200キロ。着いたのは、寂れた一軒の船宿だった。無人のはずなのに、そこには不思議な少女が住んでいた…。『魔女の宅急便』の著者が贈る、書き下ろし自伝的小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

65
バイクが趣味の74歳のイコさん。ある日、亡くなったはずの母親が、少女の姿となって現れます。ふたりは一緒に旅に出るのですが…。ユーモアを交えつつも、切なさが漂います。角野さん自身も5歳のときにお母さんを亡くしたとか。イコさんの母親への想い、老いの嘆きは角野さん自身と重なります。ラストは予想したものとはちょっと違いました。大事なことから逃避してしまった印象。ふーちゃんはこれでいいのかな。2015/12/31

BlueBerry

49
楽しいファンタジーでした。割とこうゆーの好きですよ(笑。短いし読み易いからお勧めにしておきましょうかね。2013/10/17

ぶんこ

40
74歳のイコさん。真っ赤な新品のバイクに、皮のライダースーツ。絹のドレス持参の旅の始まり。カッコ良すぎ!唯一残っていた12歳の母親の写真。その写真の場所、母の実家岡山川辺。ラストランの行き先決定。行って見たら12歳のままの母親がいました。5歳で死に別れた母の面影は?明るくおキャンな母でした。自分が娘だと打ち明けると、天国にいってしまう。もっと一緒に居たくて打ち明けられないイコさん。実家が取り壊され、行き場がなくなったふ〜ちゃんと東京へ。最後はふ〜ちゃんが思い出して、それでも当分一緒に暮らせそうですね。2014/08/01

エンリケ

38
児童文学作家の作品らしくほんのり心温まるファンタジー。74才のイコさんがなんと12才の母親の幽霊とバイクで旅をするロードノベル。かっこよくバイクを運転するイコさんが幽霊達の希望を叶えるべく長距離を東奔西走する。未練を残した幽霊達は少し我儘だが丁寧で優しい。彼らの孤独はイコさんとふうちゃんに癒され、やがて成仏へと至る。しかし肝心のふうちゃんと言えば意外な結末。フワッとしたお話なのでこれはこれでいいかと納得してしまった。何とも異形な親子の交流物語。幽霊にだって新しい思い出を作れる所が斬新だった。2016/03/24

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

38
ある日74歳のイコさんは、5歳の時に死別した母の生家があった岡山までツーリングすることを決意しました。無事東京から岡山まで辿りつき、誰も住んでいないはずのその家で見かけたのは一人の少女で・・。イコさんカッコイイです!70歳を過ぎてもバイクに乗ろうって思えるなんてスゴイです!今回の旅は自分のルーツを知るうえでイコさんにとっても、そして一緒に旅をすることになったふーちゃんにとっても必要な旅だったのだと思います。二人の旅がこのままいつまでも続けばいいな。★★★2012/03/10

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