ポーツマスの贋作

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  • サイズ B6判/ページ数 414p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048740838
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日露戦争の行く末を決める講和会議。小村寿太郎はロシア全権ウィッテを相手に、戦略を練りあぐねていた。米国世論をロシアから切り離すのには、様々な工作が必要だった。そんな折、ユダヤ系の富豪ジョエルが崖から転落したとの連絡が。日本と親密な関係を持つ富豪の事故。ジョエルの別荘からは、北斎の贋作が発見される。その頃、パリで北斎の贋作を描いた日本人画家・塩田龍次郎は、呆然としていた。個展を前に絵が奪われたばかりか、何者かに追われる羽目に陥ったのだ―。

著者等紹介

井上尚登[イノウエナオト]
1959年神奈川県生まれ。東海大学工学部卒。会社員を経て放送作家となる。99年『TRY』で第19回横溝正史賞正賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nonたん

22
面白いんだけど。パリの話だけで充分だったかな。日露戦争を終結させたポーツマス講和会議は、本当はこんな話だったら……龍二郎がもて過ぎ!(←そこじゃない…)ちょっとゴチャゴチャになってしまって大変だった。2014/03/17

たくろー

4
日露講和の裏側を描いたサスペンス。スケールもでかくて展開もスリリングで面白かった。当時の政治的駆け引きもかなり良く書けていたと思うし。ただ贋作ってゆうタイトルやけど、ソコはたいして重要じゃないような…。作者の好みかな。2011/04/20

うめけろ

3
そこそこ面白かったのですが、ごちゃごちゃした感が否めませんでした。もっと絞り込んで書けたんじゃないかな?←何様。歴史を題材にするのであれば、もうちょっと史実に寄り添って突っ込んだ話にして欲しかったなあ、という気もします。日露戦争は題材として取り上げるには結末が特殊で面白いですからね。2013/11/05

外道皇帝

3
ポーツマス条約締結の裏で行われていた諜報戦を描いているのだが・・・・タイトルだけ見て絵画ミステリーと勝手に思っていた。だから大山鳴動して鼠一匹という感で終わってしまった。謀略モノとしては面白いんだが期待してた方向とは違っていた。2011/03/19

カワセミ440

3
明治の男たちの気概を感じる作品。小村全権大使の尽力なんて全く知りませんでした。『日露戦争は日本の圧倒的な勝利である』という教育を受けた私には新鮮でした。大本営報道ってそのころからあったんだねえ。喜春姐さんもちょっとだけ登場して懐かしかった。TRYの世界はこれからも広がるのだろうか?井上尚登さんの次回作に期待したい。2011/02/16

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