内容説明
ビートルズに影響を与え続けた謎の女性、アストリット。メンバー達との知られざる関係と波瀾に満ちたその人生―。秘蔵写真を収録。
目次
第１章 出会いの衝撃
第２章 創造性の開花
第３章 婚約、そして成功への胎動
第４章 突然の死
第５章 再起と失望
第６章 献身の行方
第７章 存在証明
著者等紹介
小松成美［コマツナルミ］
１９６２年、神奈川県生まれ。ノンフィクション作家。広告代理店勤務などを経て、１９８９年よりフリーライターに。人物ルポルタージュ、ノンフィクションなどを中心に執筆活動を続けている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ぐうぐう
25
ビートルズの伝記本には、必ずといっていいほど彼女の名前が出てくる。曰く、ビートルズカットの生みの親。曰く、ビートルズがデビュー時に来ていた襟なしシャツの考案者。そしてアストリット・キルヒヘアは、５人目のビートルズと言われながらも夭折したスチュアート・サトクリフの恋人として、いつも登場する。『バック・ビート』も、結局のところ、スチュアートが主人公の映画だった。ビートルズの物語、スチュアートの物語があって、はじめてアストリットの登場が許される。（つづく）2014/03/16
ぺったらぺたら子
8
ビートルズがビートルズとなる為に天が与えた人。有名な写真を撮り、髪型やイメージを作り出し、知的な雰囲気の中で洗練へと導いた。ジョンには知性へと誘導してくれる女性が常に必要であり、最初が母ジュリア、次がアストリット、そしてヨーコへと繋がる。ジョンとアストリットには現世的な恋愛関係は無いが、しかしヨーコとの出会いから連絡が途絶えた事がその精神的流れを示している。「baby's in black」は実存主義者的に常に黒を纏った彼女へ捧げたものなのだろう。繊細で内気で鋭く熱い素顔のジョンに出会える貴重な本。2016/12/14
mooroom7
1
巨大な弁当箱のような大きく重い本で3800円する。図書館で見かけて借りて即読み。50年来のビートルズファンだが、周辺情報的なことにはうとく、この明日取っと、着る日ヘアさんのことも知らんかったんとってん。著者は中田専門の人かと甘く見とったが、通俗小説的な叙述は快調で、厭かせない。インタビューの内容からだけで、見てきたように、描写し、会話もしたててあるから、立派なもの。読みやすくて、知力の衰えた老生には有難かった。Thank you, narumi. 写真もいいものもあるなあ。のう小川。2015/06/22
Masao Kawano
1
自社ものですが、ビートルズの初期メンバースチュワート・サトクリフの恋人であり、デビュー前のビートルズの貴重なショットを撮影した女性フォトグラファーアストリットのインタビュー評伝。 彼女の存在は映画「バックビート」で世間には大きく知られる事になった。１８年前サンダンス映画祭に行った際、「バックビート」はプレミア上映していたのだが、その時見逃して以来未見のままだったので、ここで語られる話の大半は初耳だった。 ハンブルグ時代のビートルズの鬱屈したようなエネルギー、若いバンドにありがちなエピソード、ビートルズに関2012/11/12
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