内容説明
貴重な演者対談から、舞台裏潜入写真まで。文楽入門書の決定版。人形遣いが出逢った奇跡、感動の短編小説収録。
目次
文楽に恋して
名作を語る１ 「曾根崎心中」
名作を語る２ 「生写朝顔話」
対談其ノ一 太夫豊竹咲大夫
名作を語る３ 「義経千本桜」
名作を語る４ 「桂川連理柵」
対談其ノ二 三味線弾き鶴澤清介
名作を語る５ 「国言詢音頭」
名作を語る６ 「女殺油地獄」
対談其ノ三 人形遣い桐竹勘十郎
名作を語る７ 「新版歌祭文」
名作を語る８「心中宵庚申」
舞台裏探訪記
小説 女人形添寝の宿
著者等紹介
赤川次郎［アカガワジロウ］
１９４８年、福岡県生まれ。１９７６年、「幽霊列車」で第十五回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。２００６年、第九回日本ミステリー文学大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ほたて
27
知ってるようで全然知らない、敷居の高い伝統芸能。赤川次郎というフィルターを通したら、少しは分かりやすいかなと思って選びました。写真やイラストも多くて、見覚えのある方と思ったら『にほんごであそぼ』に出演されていた豊竹咲甫大夫さん。みなさんの感想でも入門書として好評価のこの本（私は評価するほどの知識ゼロ）、作品の解説と対談で構成されていて、とても読みやすかったです。芸の道を極める人のお話がありがたいです。特に三味線の鶴澤清介さん。努力は人を裏切らないのだな、としみじみ思います。2013/04/18
びぃごろ
15
名作解説「曽根崎心中」「生写朝顔話」「義経千本桜」「桂川連理柵」「国言詢音頭」「女殺油地獄」「新版歌祭文」「心中宵庚申」以上８本と咲大夫、清介、勘十郎との対談３つ。舞台裏を支える「首」｢床山」「衣装」「小道具」さんとの対談に人形遣いの短編付！う～ん満足(￣∀￣)2014/06/22
はぴた(半分お休み中)
15
桐竹勘十郎さんの挿絵にビックリ。もちろん、インタビュー、名作紹介など内容もとても面白い。普段あまり注目されない舞台裏の方々のお話が興味深い。赤川次郎さんは文楽を見ていても魅せられるところまではいっていなかったが、「心中宵庚申」に出会って文楽の魅力にとりつかれたというようなことを書いている。私も歌舞伎でそんな出会いがあったのですごく共感。文楽でも体験してみたいなあ。2013/08/29
Gummo
15
田牧大和著『とうざい』を読んで文楽に少し興味を持っていたので手に取ってみました。「曾根崎心中」「女殺油地獄」など名作８編について語ったエッセイ。太夫、三味線弾き、人形遣いらとの対談（どの道もウン十年の長い道。芸の道の厳しさよ）。そして短編小説も収録。三毛猫ホームズは出てこないけれど（看板に偽りありじゃないかｗ)、この本を読めば文楽の世界への興味が間違いなく広がります。2013/07/24
fonfon
15
入門書としてこれが最適かも？名作解題に加えて、三業の方々～咲太夫さん、鶴澤清介さん、勘十郎さん、+裏方さんたちとの対談、これが何より興味深く面白い！オマケの短編小説にも泣かされます。今まで文楽をみたことのない人に勧められる本です。冒頭の三業説明グラビアがいま「にほんごであそぼう」にでておられるトリオ！表紙+挿絵は勘十郎さん♪ 勘十郎さんは「ゲゲゲの鬼太郎やってみたい」とおっしゃってます。ぜひぜひいつの日か！2012/07/31
