内容説明
春、大学生になった南夕夏は演劇サークルに入った。入部した「劇団森の人」は、サディスティックな言動で“森の魔女”と怖れられる菊池あづみ、金にも女にも脇が甘い六年生の野原英里加、人格者のようで何を考えているかわからない阿久津昇と、難のある連中の巣窟だった。驚いたり呆れたりしながらも、ようやく部に馴染んだ頃、夕夏に思いがけない試練が課せられた!煌めく青春小説。
著者等紹介
生田紗代[イクタサヨ]
1981年、群馬県生まれ。明治学院大学卒業。在学中の2003年に『オアシス』で第40回文藝賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しなもん
21
図書館本。 表紙に惹かれて読んでみました。 演劇サークルのお話。 面白かったです。主人公・南と私の性格似てるかも…と共感しながら読めました。登場人物が個性的な人たちばかりで、楽しかったです。あづみと英里加の関係は変わらないのか…。 つづきをもう少し読んでみたいかも。2014/10/11
nyanco
15
夕夏が演劇を始めたきっかけや、夕夏を中学時代いじめていた少女についての美しさの記述もそれについての阿久津の会話もとても良い。しかし全体としては演劇サークルのおかしな面々と、夕夏の成長物語という少女マンガを読んだ感じ。演劇サークルの面々のキャラはとても良いのに、英里加という光るキャラに持って行かれた感じで勿体ない。あづみが英里加に絡む理由も少女漫画的てありきたり過ぎてつまらない。端々に光る文章があるのに、残念。今後の作品に期待します。 2010/04/27
そのぼん
11
大学の演劇サークルの物語でした。なにが起こるわけでもないですが、学生時代の一見無意味なことにも真剣に取り組んでいるような雰囲気は伝わってきました。2012/02/26
tmk
6
演劇サークルの先輩が個性的で、子供過ぎたり大人すぎたりで、新入生の南が振り回されながら成長していく、懐かしいような青春物語でした。2010/07/03
景
6
あこがれの人がやっていたという理由で大学演劇部に入った女の子の物語。気になったのは、一つの大学内にいくつも演劇サークルがあるものなのか?しかも裏方サークルとかも。あ、でも東京のでかい大学とかはそうなの?ゲキモリ部員が英里加に振り回されっぱなに笑ったw。演劇部の時の先輩や同期のこと思い出した。でも、やっぱ弱小演劇部ってのは変人が集まるもんなんだねw。あずみはなんか、ある意味でツンデレってとこかな?w。でもガラカメ読んでない演劇部員だっているんです!2010/06/14