内容説明
千葉県房総市で、漁網用ロープで風車に吊された女性の死体が発見された。同時に、被害者が所属する住民風車組織の理事長、蔵原が行方不明に。手の込んだ殺人方法、凶器のロープから見つかった有毒物質。背後には、利権争いと数々の不穏な人物が見え隠れする。自然エネルギーの町に、原発廃棄物処分場誘致の動きが―。諍いの最中に起きた猟奇殺人事件に、僧侶にして元捜査一課長の法舟が挑む。
著者等紹介
中村敦夫[ナカムラアツオ]
1940年東京生まれ。東京外国語大学中退後、劇団俳優座へ。72年、主演ドラマ「木枯し紋次郎」がブームとなる。83年、『チェンマイの首』で小説家デビュー。その後、参議院議員となり、「みどりの会議」代表。2004年、政界引退。07年から09年、同志社大学院講師。日本ペンクラブ環境委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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