Fの記憶

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048740012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

名前も思い出せず、顔もおぼろげにしか覚えていない。まして消息など知る由もない。だが、かつて同窓生だった3人の心には、あの日以来、Fが棲みついている。そして今、Fが彼らの運命を動かす。手強い才能が覚醒した!新鋭が放つ魂の再生の物語。

著者等紹介

吉永南央[ヨシナガナオ]
1964年、埼玉県生まれ。群馬県立女子大学文学部美学美術史学科卒業。2004年、初めて書いた小説「紅雲町のお草」で、第43回オール讀物推理小説新人賞を受賞。08年『紅雲町ものがたり』(文藝春秋)で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

103
連作短編集?。Fに関する話なんだけど各話で印象も違ってくる。こういう展開なら最終話でF自身を出さない方がよかったような気が・・・。2017/11/29

itica

21
何年経っても「F」と呼ばれた男の影を引きずる人たち。まるでクサビを打ち込まれたかのように、心の底に刻まれた「F」の記憶。何故その呪縛から逃れられないのか。何度も考えてみたが、残念ながら答えは出せなかった。しかし物語の方は尻上がりに良くなっている。家庭の暖かさも、帰るべき家も持たない。故に、何事にも執着しない彼が初めて見せる戸惑いの中の喜びに、安堵のため息が漏れる。「F」の視点で語られる話が一番好きだ。 2013/06/06

夜梨@灯れ松明の火

17
図書館。1話目が暗すぎてびっくりでしたが、その後は暗いわけではなかった…けれども、なんとなくピントが合わない感じでした。直前に読んだ「ガレキノシタ」と、期せずして「似た」部分がありちょっとびっくりでした。悪くはないんですけどねー。お草さんシリーズのような軽快さがなかったかも。2013/05/30

はる

11
特徴的な髪質をしているにもかかわらず、子どものころから目立たず、たいてい一人だった『F』。そんな彼との幼いころのちょっとした(?!)エピソード(それぞれ違う)にこだわり続ける同級生2人と近所に住んでいた後輩1人。40歳を過ぎた彼らがかかえる深刻な悩みとトラブル・・・それに立ち向かう彼らは『F』を思い出して・・・。しめくくりは現在の『F』。3人が抱えている問題には社会的な側面もあり、どう解決していくのか、なかなか面白かったです。私的にはあえて『F』とからめなくても十分、楽しめた気がします。2011/04/04

まど

11
最初Fが不気味で、救いのない話かと思って読んでいったが、最終章Fの視点に切り替わったら印象が変わった。居場所があるってありがたいことだなと思う。2010/09/17

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