ウィーン家族

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048740005
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

男と女は、どこまで支え合うべきなのか。愛のない人間は、生きる資格がないのか。自己愛が強く、絶望的に妻を愛せない大学教授の夫康司。女の弱さと息子を武器に、夫を執拗に責めたてる妻多喜子。研究留学の地ウィーンで繰り広げる、壮絶な家族の、愛と依存の物語。闘う哲学者の初の小説作品。

著者等紹介

中島義道[ナカジマヨシミチ]
作家。1946年、福岡県生まれ。東京大学法学部と教養学部を卒業。79年、ウィーンに渡り、83年、ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。2009年、電気通信大学教授を退き、現在は、「哲学塾」の主宰ほか著述業を中心に活躍する。専門は、時間論、自我論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レイコ

2
妻はじめ 身内の愚痴に終始する一冊。書くことで己の鬱屈した魂を解放したいのか?その場合対象は誰でもいいってこと?悪口を小説に昇華させる訳でもなく、似たような出来事の羅列。読者としてはまさに通り魔に遭ってしまったような不快感。お互い嫌ならほっときゃいいのに、どっちもどっちな腐れ縁。2019/06/16

ゆきらぱ

2
なかなか分かり合えない夫婦。夫のほうは妻の行動も気持ちも分析できているのに、共感はできない。実家の両親も仲が悪かったらしい。でも物凄く珍しい訳ではない。仲の悪い夫婦から生まれる子どもなんてザラだ。ただ、よりデリケートな子どもの場合深く深く傷つくだろう。主人公は傷ついた。そして共感能力が低いために恨みばかり残ったのかも。2013/05/13

latik

2
どこまで実話でどこまでフィクションなのかしらん。 配偶者より子供よりまず自分を愛する、という人は結構いるのではないか。むしろ多数派?  「愛がなければ生きていけない」は、「そう思う」同士か、「そう思わない」同士で結婚しないと、この夫婦のように抜き差しならなくなりそう。2013/03/13

aizi

2
読めば読むほど気分が悪くなってくる本。でも最後まで読んでしまった。2010/09/08

paluko

2
なんというか、邪気小説。心の中が寒くなる。でも、よく読んでみるとこの家族ってすごく変わった人たちとか特別ジコチューってわけでもない気が。主人公は自己中心というより「自己中毒」だと思う。2010/04/10

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