内容説明
マサミ、25歳。そろそろ家を出たいけど、母親がうるさくて踏ん切りがつかない。そんなとき、高校時代からの友人ミホからハウスシェアをもちかけられた。ミホの同僚リョウコも誘い、築26年の一戸建てで始まった三人暮らしは、家事分担も近所づきあいも、はじめてのことばかり―。幸せな暮らしを求めて、同居することになった女性たちが紡ぐ夢と現実。いろいろあるけど、ちょっと羨ましい十の物語。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。本の雑誌社入社後、エッセイを書きはじめ、84年に刊行したデビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となり、作家専業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chichichi
92
もうね、表紙のこの3人の顔を見たら書架には戻せませんでした。案の定この3人の三人暮らしぶりが群さんの手にかかると緩くもあり度々クスッと笑えて面白い。そのままお話が続くと思ったら全く違う人達の10通りの三人暮らしが短編となっていてそれはそれで最後まで楽しめました。女の人の同居って大変。だけども何故かみんな結局楽しそう。「バラの香り」が一番好き。2015/10/14
myunclek
73
都会の若者には浸透してきたルームシェアとは一味違う女三人が織りなす様々なスタイルの同居生活。生き甲斐を見いだしたり、生活が破綻したり。三者三様、多種多様というところか。年老いてからの男同士では、全く上手く行きそうにないけど(^○^)2016/07/09
大福
72
図書館本。さまざまなパターンの女三人暮らし。短編だったのでとても読みやすく面白かった。私には女三人暮らしは出来るかな?2018/04/14
ねむねむあくび♪
51
図書館の本。面白かったが、様々なタイプの、濃い女性たちが千差万別に登場して、やや胸焼けしつつの読了(笑)長編だと思って読み出したら、女三人のシェアハウスをテーマにした短篇集だった。たくましい女性や頼りない女性、困った女性など百花繚乱。これはこれで面白いが、ワイドショー的な総花の賑やかさで、たまたま今、私が読みたかった群よう子作品では無かった。また別のを読もう〜(^◇^)2015/03/31
あつひめ
46
最近流行っていますね~ルームシェア。これは年齢性別、関係ない。そのルームシェアの様々な物語。知らない者同士が一緒に同居するって難しそうでいてもしかしたら身内と同居するよりは楽な場合もあるのかも?割り切って暮らせばね。一人で暮らしていても楽しいばかりじゃないし…。今は家族に囲まれて暮らしている私だってもしかしたらひとり暮らしを経験しなくてはならなくなるかもしれない。そんな時の心構えみたいに老後の姿がまぶたの裏に浮かんだ。バラの香り、むすめ二人が印象的。表紙の家族のようで友人のような微妙な距離感が気に入った。2011/08/07