内容説明
十七歳のメイリン姫は、並はずれた大力の持ち主。心配した父は早く婿をとろうとするが、自分がもっと自由に生きられる場所を求め、男のふりをして国を飛び出す。たどり着いたのは賢者の国シーハン。そこで彼女は、足が不自由だが鋭い頭脳で国を守る、美貌の青年首長ターリと出会う。「わたしがあなたの『足』になります」孤独なターリのもとで、大力をかくし従者として仕えるメイリン。やがて心を通わせた二人は、シーハンの侵略をねらう大国アインスと対決することになる。
著者等紹介
濱野京子[ハマノキョウコ]
熊本県生まれ、東京育ち。2006年、『天下無敵のお嬢さま!(1)けやき御殿のメリーさん』(フォア文庫/童心社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
61
読破。異世界お伽話──お姫様は王子様と末長く暮らしました、めでたしめでたし──。期待以上に、しっかりとした異世界物ファンタジーでした。主人公の怪力が活かせてないなどの設定の詰めや甘さ、掘り下げの足りない部分は見られましたが、軽い読み物としては良いかと。設定的には、1冊は詰め込みすぎかなー。2013/05/26
takaC
53
無難なエンディングだが、大人の自分にはちょっと物足りないかな。2012/09/01
BlueBerry
41
まあまあ面白かったと思います。上橋菜穂子さんの守り人シリーズと比べると、こちらは恋愛がメインになっている分私としては物足りなかったかな。あちらは冒険、戦略、戦術とかがメインだったから好みの問題もあるかと思います。2013/11/30
しゅてふぁん
22
並外れた大力の持ち主である17歳のメイリン姫は自分の生きる道を探すために旅に出る。たどり着いた国シーハンで青年首長ターリやフェイエ一家と出会い、成長していく物語。全体的にあっさりとした印象だったけれど、物語の世界観はしっかり伝わってきたし、おもしろかった。物語は三部作とのことで、続きも読んでみようと思う。2016/08/06
SORA
16
男勝りの腕力を持つ小国の姫が、女性らしさを押し付けられ反発し、自分らしく生きるための自分探しの旅に出る。隣国で身分を隠し、美形女子が男装する設定が、一時はやったドラマを思い出させる。けどそういう設定は面白い。思いが通じるあたりから展開が早くて驚くが、ティーン向けなら納得。2014/04/14