内容説明
私立天空高校の校舎屋上から一人の女生徒が飛び降り自殺をした。所持品は数千円の入ったサイフと、裏が紫色の小さな手鏡。学校が騒然となる中、平凡な高校生・白鷹黒彦は、なぜか「天空高校探偵部」部長の夢野姫子に目を付けられ、事件を調査するはめに。風変わりな少女たちが集まる探偵部。執拗に生徒を指導する生徒会。怪しげな裏サイトを運営する電子工作部―三つどもえの思惑が交錯する中、黒彦と探偵部は恐ろしいサツジン連鎖にまきこまれてゆく…。果たして天空高校探偵部の危険すぎる初陣の結末は―!?サスペンス・ホラーの奇才が仕掛ける、本格学園ミステリー。
著者等紹介
椙本孝思[スギモトタカシ]
1977年、奈良県生まれ。2002年『やがて世界は詩に至る』(アルファポリス)でデビュー。その後、ホラー、ミステリーを中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椎奈
20
≪2013.0601図書館≫黒彦シリーズニ作目。白鷹黒彦は夏休みにあった魔人館事件を封印し、穏やかな高校生活を始めるはずだったが、通っている天空高校である殺人事件が起こる。そして殺された女子生徒の雛菊雪子の証言のもと、夢野姫子や水仙紘美、星裏ルルに連れられ探偵部として事件に関わる内に、犠牲者も増え、黒彦は再び事件に巻き込まれていく。今回は舞台が高校ということで、前回よりも世界に入り込みやすかったのですらすら読めた。前作同様、キャラ同士の掛け合いが面白く全く飽きなかった。その一人ひとりのキャラも個性的ですき2013/06/24
σ(-。-)
8
魔神館を先に読んだ方がよかったかな。この作品はこの作品で面白かったけど。ココロに浮かぶビジュアルが、どこか、手塚治虫チックな、懐かしい感じの推理ものでした。2012/10/02
うみろー
6
途中まで中々面白かったけれど、犯人の動機が余りにも殺人を犯すのに理不尽で引いたかな。キャラは魅力的だったけれど結局白鷹君は何もやっていない気がする。2013/09/29
松元
4
すらすらっといけました。ページ数が少ない割に、文字が四列びっしりでよかった。次々と起こる事件。事件に関しては普通。綾辻行人の館シリーズ的なネタあり。トリック的なものは全然あれだけど。キャラの名前が変わっている(果菜←はてな)のや会話やメイド~みたいなのはライトノベル調。でも文章はしっかりとしていてよかった。2011/06/20
大福
4
ラノベ学園ミステリ。トリック云々よりもキャラで読み進めていく感じ。このサイズではなくて文庫で出た方がいいんじゃないのかしらん。前作の魔神館事件を読んでからじゃないと何か居心地悪いです。前半テンポ良く感じていたけども、中盤後の方からちょっと集中力が途切れてダレてしまう。スパスパ事件が起こって連続殺人事件だけど。ハラハラ感はないかな。最後あっさりなのはご都合主義と感じるけど、それなりに面白かったです。その辺あまりつっこまない方がいいと思うけど・・彼女の性格やら動機やらは好きにはなれないなぁ。2009/07/26
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