退出ゲーム

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738989
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

穂村チカ、高校一年生、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみで同じく吹奏楽部のホルン奏者、完璧な外見と明晰な頭脳の持ち主。音楽教師・草壁信二郎先生の指導のもと、廃部の危機を回避すべく日々練習に励むチカとハルタだったが、変わり者の先輩や同級生のせいで、校内の難事件に次々と遭遇するはめに―。化学部から盗まれた劇薬の行方を追う「結晶泥棒」、六面全部が白いルービックキューブの謎に迫る「クロスキューブ」、演劇部と吹奏学部の即興劇対決「退出ゲーム」など、高校生ならではの謎と解決が冴える、爽やかな青春ミステリの決定版。

著者等紹介

初野晴[ハツノセイ]
1973年静岡県生まれ。法政大学出身。2002年、『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mikea

192
初野さん初読み。この本ずっと気になっていてやっと読めました。チカとハルタという吹奏楽部の高校生が日常の謎を解いていく短編。草壁先生など脇キャラも個性があって飽きません。ストーリー展開もおもしろくて読んでよかった。個人的にはラストのエレファンツ・ブレスが好きです。シリーズ続いているようなので読みたいです。2012/09/13

kariya

187
青春ミステリは多々あれど武闘派文科系女子は珍しい。口も手も足も出る女子高生チカは、所属する弱小吹奏楽部のコンクール出場、ひいては密かな恋心の為、頭脳明晰容姿端麗、だけどちょっと訳アリの吹奏楽部仲間ハルタの首根っこを引っ掴み、謎の解決と仲間集めに奔走する。上から目線の演劇部長、危ない発明狂兄弟、絶対専制君主的生徒会長とキャラ立ち過ぎの面々とのやり取りに笑い、やるせない謎の答えに涙はしても、読後感は決して悪くない。この振幅の広さも青春物ならでは。色取り取りの和音が煌めく日々を垣間見て、少し世界の明度が上がる。2009/11/11

れいぽ

179
何てキュートな青春ミステリー!(笑)すっかりハルチカのファンになりましたwチカの、ノリツッコミなキャラがいいですね~。「結晶泥棒」以外の3編は、それぞれのコアな部分で暗く重いものを孕んでいるのですが、最後は透過されてゆるやかに心に着地します。事件を解決するたびに吹奏楽部のメンバーが増えるのも面白いですねー。うなれフルート!(爆)2011/03/03

エンブレムT

164
弱小吹奏楽部の体育会系女子高生チカと、頭脳明晰ワケあり美少年ハルタが、下心(笑)のために頑張ってます!4編の中では、表題の『退出ゲーム』が好みですね~。演劇部の看板女優「マヤ」とか、小ネタも効いてて思わずニヤリ。即興劇を通して見えてくるモノの優しさも良い!学生時代に、チカちゃん達を等身大に感じつつ読めたらもっと楽しかったろうなぁ・・・。2010/01/19

しろいるか

152
以前から読みたかった作品がやっと読めた。チカとハルタの高1コンビが周囲で起こる「日常の謎」を解決していく学園ミステリ。幼馴染で「ライバル」でもあるふたりの掛け合い(ややチカが暴力的(笑))が面白い。演劇部の名越や生徒会長の日野原ら周囲の人物もキャラが立ってるし、ストーリーもコミカルでありつつシリアスな要素もあって、シリーズ物として今後も読み続けたくなる魅力がある。即興劇の応酬が面白い表題作も良かったし、『エレファンツ・ブレス』は著者がこの題材で書きたいという強い気持ちが伝わってきた。2010/09/30

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