ジョーカー・ゲーム

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738514
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。

著者等紹介

柳広司[ヤナギコウジ]
1967年三重県生まれ。神戸大学法学部卒。2001年、『黄金の灰』でデビュー。同年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。06年に刊行した『トーキョー・プリズン』が日本推理作家協会賞の最終候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

698
各短編、趣向が違って飽きない。どれも地味ではあるが全編の背後に存在する結城中佐のキャラクターが鮮烈で華になっている。それなりにスパイ小説は読んできたものの、日本という国のために暗躍する情報員を活き活きと描いた作品ははじめて接した。時代背景や設定の置き方が巧みで、今どき非情のスパイ組織を納得させる形で読ませる。なんといっても装幀含めて作品のルックがカッコ良く、アクションや色気といった享楽的要素を徹底して排除しているのも実に渋い。作風がライトなのもむしろクールに思えてくる。2015/02/04

射手座の天使あきちゃん

523
初読・柳さん これいいです、面白いぃ!! 戦前の日本陸軍、結城中佐率いるスパイ養成組織「D機関」の面々が活躍する短編集  罠・陰謀・裏切り・逃亡・息詰まる頭脳戦 男の子が一度は憧れるカッコいいスパイの暗躍にドキドキです、でもこんな登場人物達と「マージャン」や「カードゲーム」はしたくないです、絶対に!(笑) 2011/01/25

修一郎

455
戦時のスパイ養成機関という設定がユニークで面白かった。読メさんコメントで興味を持った。読メさんがいなければ手にとっていなかったろう。結城さんのなんでもまるっとお見通しのスーパーぶりが魅力。課員の現実離れした能力には引いてしまったが。短編集だが一編が短い。スパイの薀蓄説明を入れながらのストーリー展開なので,単純になったのと文章がゆるくなってしまったところがちょい残念。自己評価としては、◎ジョーカー ロビンソン⚪️魔都 幽霊 △XX。スパイらしい活動がある話の方が新鮮に読める。次は長編の方がいいなぁ。2014/05/31

くろり - しろくろりちよ

421
昭和十二年、結城中佐によって設立された"スパイ養成学校"―通称"D機関"。異形の能力を持つ者たちの巣窟。「未来に待ち受けている真っ黒な孤独。その中で支えてくれるのは、外から与えられた虚構などではありえない。唯一必要なのものは、常に変化し続ける多様な条はょうの中でとっさに判断を下す能力――即ち、自分の頭で考えることだけだ」殺さない、死なない、こだわらない。戦況の灰色な、独特の世界感。続編にも期待。2011/02/20

ntahima

415
日本人が描くには非常に難しい、あの暗い時代を舞台にしながら、無駄のない簡潔な描写で読ませる。ハードカバーの帯に書かれた『最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー』がまさにぴったりな内容。惜しむらくは分量・・・ 、五話二百頁はあまりにも少なすぎる。京極夏彦ばりに千頁ぐらいは書いてほしかった。勿論、シリーズ化するだろうが、時を置くとエスカレーションの罠に落ち込むことになる。だからこそ、この抑えた筆致のまま、最低十話は書いてほしかった。それが残念、でも内容には満足。多分、この作者を追っかけることになるだろう。2010/06/16

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