出版社内容情報
浅見の元に届いた匂いたつ一通の手紙。「4月10日9時、栃木市の幸来橋に来てください。でないと、私は死ぬことになります」。事件は10年前に起きた調香師殺人事件と複雑に絡み合う。かぐわしき文芸ミステリー。
内容説明
浅見光彦のもとに届いた1通の手紙から、芳香が立ち上った。差出人は、心当たりのない女性…。「4月10日午前9時、栃木市の幸来橋へきてください。でないと、私は死ぬことになります」だが、浅見を待ち受けていたのは2人の刑事だった。新進気鋭の調香師・戸村浩二殺人事件に巻き込まれた浅見は、被害者と手紙の差出人の接点を追って、10年前に殺害された天才調香師・国井和男の事件へとたどり着く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taka
52
香水を巡って起こった事件を浅見光彦がいつもの鮮やかな推理で解決していく。作者の内田氏が軽井沢の例の作家というやや疎ましがられたキャラで登場するのも隠し味的に面白い。2018/04/08
ミーママ
27
図書館の本。 今回は調香師と栃木が舞台! 地元に住んでるものとしては風景が浮かび良かった‼ 次はどこに旅しようかな⁉ 2018-712018/08/12
風竜胆
16
ボッティチェリの「春(La Primavera)」は謎に満ちた作品と言われる。この「春」に描かれた3美神と香水をうまく結びつけ、この「幻香」も複雑な謎に満ちた面白い作品に仕上がっている。しかし、せっかく3美神になぞらえた3人の美女を登場させたのだから、彼女たちにももっと大胆な活躍をさせて欲しかった2013/09/08
のし
10
面白かったです。事件は全て香り繋がり。三位一体の究極の香水がキーワードと思っていたら、実は真相は・・・だった。ミステリの中でも非常に完成度が高く、内容も濃かった。おすすめです。2012/07/22
kotetsupatapata
9
星★★★☆☆ 先日中村俊介主演の「浅見光彦シリーズ」が放映されていて、久々に原作を手にとってみました。 当時は気が付かなかったけど、表紙の絵柄にはそういう意味があったのか~ 当たり前ですが、ほぼ原作に忠実ですね😅 ずっと市川由衣目で追ってたけど・・2020/07/17