内容説明
結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ意味のあった時代は、はるか昔に過ぎ去っていた。そんな倦怠期を迎えた二人だったが、旅行中に起こったある出来事をきっかけに、志郎の中で埋もれていたかつての愛の記憶が甦る。本当の愛を探し求める孤独な魂たちへ。新感覚の大人の恋愛小説。
著者等紹介
佐藤正午[サトウショウゴ]
1955年長崎県佐世保生まれ。北海道大学文学部中退。83年、『永遠の1/2』ですばる文学賞を受賞。2000年に刊行した『ジャンプ』(光文社)がベストセラーになるなど、恋愛小説の名手として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
71
読メに参加するよりも前に、定価+輸出手数料+送料を払って手に入れながら、読み始めたらあまり面白くなく中断して9年間も放置していたのだけど、積読消化のために発掘してきて数日かけて読み切った。最後まで読んでみたけどやっぱりあまり面白くなかった。そんな感想らしくない感想でゴメンなさい。2016/04/17
うわじまお
53
鳩の撃退法の後に読了。津田はそうやって青森へいったのね。佐藤氏が得意とするまどろっこしい物語でした。だんだん慣れてきた^^2017/10/10
八百
23
何かと評判の悪い正午さんの本の中でも特に評判のよろしくない本作、噂に違わず「長い」「くどい」「うざい」の三拍子揃ったどうしようもない駄作…と見せかけてこれがスマッシュヒット鳩の撃退法へと繋がっていく序章となっていることは知る人ぞ知ることか。しかしいかに難癖つけようと小説を読んでいるんだ感は半端なく伊達に巧者の異名は取っていない。あとは爽快な読後感を得るために取り去っておきたい疑問がふたつ…先ずはこの箸にも棒にもかからない主人公津田がなぜ女に不自由しないのか、そしてこの本は何が言いたかったかということだ2015/12/13
しん
12
ダヴィンチの書評から興味をもち読んでみました。時間はかかりましたが、描写が細かかったり独特で、不思議と引き込まれました。主人公は嫌な奴で間違いない。独特なニックネームの出会い系で知り合ったような女性たちの区別はつかないのですが、彼女たちはなんとなく好きになれました。石橋のちょっとズレた言葉のチョイスも好きでした。2018/10/06
5〇5
5
~名言ランキング第1位~ 「必ず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ」2018/09/03
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