出版社内容情報
一年で一番多く愛が生まれる日――あなたは誰と過ごしますか?
人気作家が綴るクリスマスを巡る6つの物語。
大崎善生・奥田英朗・角田光代・島本理生・蓮見圭一・盛田隆二
初めての恋人との初めての別れ、年頃の娘と母親の微妙なクリスマス、父が語り始めた十三年前の恋の話・・・。クリスマスの一日を様々に描いた超豪華アンソロジー。
内容説明
人気作家がクリスマスをテーマに綴る超豪華アンソロジー。街にはツリーやイルミネーションが溢れ、至る所からクリスマス・ソングが流れ始める。今年もクリスマス・シーズンがやって来ました。この冬のひとときを楽しみにしている人もいれば、毎年繰り返されるお祭り騒ぎに虚しさを感じている人もいることでしょう。クリスマスの過ごし方は人それぞれです。そんな6つのストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
175
クリスマスシーズンのこの時期にピッタリなタイトルにひかれて手に取ったオムニバスです。さすがはツワモノ揃いの作家さん達が奏でるストーリーはどの作品も個性豊かに、作風がガッチリ前面に出ております。年頃の娘を持つ母親の心境をものの見事に描く奥田さん、相変わらず女性心理を描く術は素晴らしいです。角田さんの作品はちょっと苦手だったかなぁと。大崎さんはさすがに雰囲気がピカイチな作品で魅了します。島本さん&蓮見さんは少し薄味だったかな。個人的には印象強かった盛田さんの作品で、不倫で揺れ動く恋ココロを切なく書いています。2015/12/16
美登利
58
クリスマスをテーマにしたアンソロジー。初読みの作家さんも何名か。単に楽しいだけの子供の頃と違って大人になると、様々な気持ちになりますよね。恋人がいるか居ないかでも受け取り方が違うけど。でも一人だって楽しんだって良いんじゃないの?別に友人とだっていつの間にか、特別とされてる日をバカ騒ぎしたって。この中では不倫の話もあったけど、私は奥田英朗さんの母親目線の娘に対する話がとても良かったです。同じようなこと自分が娘だった頃を思い出してじーんと来てしまいました。なぜあんなに女の気持ちが分かるんだろ?不思議(笑)2014/12/23
まあか
47
クリスマスに合わせて読んでみた🎄角田光代さんが一番良かった。できれば、もっと純愛っぽいストーリーが読みたかったなぁ〜。でも、これが現実!?2022/12/24
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
28
クリスマス記念本**聖夜物語**人気作家がクリスマスをテーマに綴る超豪華アンソロジー。街にはツリーやイルミネーションが溢れ、至る所からクリスマス・ソングが流れ始める。クリスマスを巡る6つのショートストーリー…。(紹介文・他より)――クリスマスの恋愛戦争に勝利して、気分良く読んでやろう!…と、借りて来たものの。実際は敗戦しクリボッチになってしまいました(笑) ⇒続き2013/12/25
あやっぴ
23
15年前くらいの書籍ですが、装丁がキラキラして可愛くて思わず手にとりました。人気の作家さん6人の短編小説。『セブンティーン』では、年頃の娘がクリスマスに初めて外泊をすると言い出したことにモヤモヤする母の感情がすごく伝わりました。他は不倫の男女が出てくる作品もあるが、それでも幸せなの?と当の本人たちに問いたいですね。2020/12/13